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シャリーって何者!?

 フィンとアルバロは呆れた顔を見せて、クローロテースはあははって笑っているわ。



「じょ……冗談である!!!」


 恥ずかしさに耐えきれなくなったみたいで、ノーマが冗談で済まそうとしてきたの。



「別にいいよ? お爺ちゃん、その代わり私の事もララノアって呼んでね」


「ムフォォォォォォォ!」


 うん、なんかすごく嬉しそう。



「それと剣の名前決めたわ!」


 ほぉほぉとノーマ改めお爺ちゃんが、アルバロとクローロテースも耳をすませている中、フィンだけは言わなくてもわかっているような顔をしているわ。



「フィンはなんでそんな顔をしているのよ!」


「なんとなく想像がついたんで……」


 私の名付けが想像できるですって!


 注目される中、私の考えに考えた剣の名前を口にするわ!



「シャムシールよ!」


「やっぱり……」


 フィンはそう言って、クローロテースが可哀想な子でも見るような顔で見てきて、アルバロはやっと理解したようになるほどとか言って、お爺ちゃんは……



「ララちゃんや、その剣の名称は一般的にシャムシールとも言うのであるのである」


 ララちゃんや……の呼び方でひいた顔をみせるフィンとアルバロを他所に、ノーマは首をかしげながら尋ねてくるの。



「姫様のグリフィンの名前、なんでしたっけ?」


「グリフィンよ?」


「ノーマ領主から頂いた、そのシャムシールの一般名称はなんていいますか?」


「シャムシールよ」


 な?、とでも言うようにフィンが見回すと、クローロテースとアルバロは呆れた顔をしてノーマは口をあんぐり開けて驚いていたわ。



「ララノアはきっと子供ができたら、子供って名前にしそうね」


「え! クローロテースって心が読めるの!?」


 うわぁぁって声が上がったんだけど、どうして? ダメなの?




 剣の名前はシャムシールに決まって、ドラウの話もつくとノーマは立ち上がって明日お見送りに来るって言って帰ろうとするの。



「見送りというと姫様や自分たちはどこで一晩明かすんですか?」


「ここである!!!」


「ああ、フィンは知らないよね。 冒険者の間でここは有名な宿屋で、お金をちゃんと払って客としている限り絶対に安全らしいよ」


 とはいえフィンは宿屋に姫様を止めさせるなんてって不満の声をあげているわ。



「それにここは【愛と美の神レイチェル】の育った場所ですわぁ」


 扉が開いた音も気配も感じさせないで、いつの間にか宿屋の女主人が立っていたわ。



「え! ここがひいお祖母様の!?」


 

 ノーマはあとはシャリー殿にお任せするのであるっていって1人帰ってしまったわ。



「それではお部屋の方へご案内いたしますわぁ」


 シャリーに連れられた部屋はすごく広い部屋で、私の部屋よりもはるかに広かったわ。



「こちらをフィン様、アルバロ様がお使いください」


 フィンとアルバロが驚いて間違いじゃないか確認するのだけど、シャリーは笑顔のまま頷いて、次の部屋に着くとクローロテースにご自分の部屋のようにお使いくださいって言ってくるのだけど……



「あれ? ここ私の部屋だよ」


 部屋の中で一番に目についたのがベッド? 大きな貝殻になっていたわ。


 どういう事とでも言わんばかりにクローロテースがシャリーの事を見るのだけど、ここでもシャリーは笑顔のまま頷くだけだったわ。



「最後にララノア王女様のお部屋に向かいますわ」


 3人は部屋にそのまま残らせて、最後に私1人が期待に胸を膨らませてついていくと、なんだか凄く狭くてボロっちい部屋だったわ。



「えーと……?」


「ここは【愛と美の神レイチェル】様のお部屋です」


「へぇぇ、ここがひいお祖母様の部屋だったんだぁ。 でもなんだか出てきそうね」


「出てきそうって……それより私の部屋を汚さないでよね?」


 うひゃあやっぱり出たぁ。


 シャリーが頭を下げて一晩使わせていただきますわぁってひいお祖母様に伝えるの。



「別に構わないわよ。 今は私使っているわけじゃないし、シャリーさんの好意でここはそのままにしてくれているんだしね」


 そう言うとバイバイって手を振ってひいお祖母様がいなくなるの。

 そしてシャリーも部屋から出て行こうとするのだけど、ふと立ち止まったわ。



「そうでしたわぁ。 ララノア王女様にお渡ししておくものがありましたわ」


 そう言って畳まれたフードのついたローブを渡されるの。



「これは?」


「イカサマのローブですわ。 着れば姿を変えることができますわ」


「えっと……?」


 これを私に渡して一体どうしろと言うのかな? あ、悪い人に追われた時にでも使うのかな?



「残念ですが、それはララノア王女様が扱うものではないですわぁ」


 うぅ、また心が読まれたみたい。 ひいお祖母様もシャリーにさんを付けていたから、実は神様なのかな?


 シャリーはウフッと笑って私に顔を向けるんだけど、今回は何も言われなかったわ。



「じゃあこれ誰が使うの?」


「さぁどうでしょうねぇ」


 全くもってわからない! 話が読めない心は読まれる。 一体なんなの!?



「それは……秘密、ですわぁぁぁ」


 なんだか嬉しそうにシャリーは部屋から出て行っちゃった。



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