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家族旅行に出発

いつも読んでくれてありがとうございます。

今日は後ほどもう1話更新するかもしれません。

 私の誘拐事件があってマクシミリアンがまだ兎の女獣人たちが捕まっていないからってうるさくて、なかなか日にちが決まらなかったけれど、やっと今日、前にお父様が提案した1泊の家族旅行に行く日になったわ。


 行き先は海って言うところらしくて、大きな湖みたいなものだって。




「よーし忘れ物はないかぁ?」


「おーー!」


 ピーー!


 ピクニックメンバーはお父様、お母様、ブリーズお姉様、サーラ、グリフィン、火蜥蜴(イフリート)、私だけよ。

 もっとも火蜥蜴(イフリート)はサーラとブリーズお姉様がいる前では喋らないでおとなしくしているけどね。


 お父様が御者をして屋根なしの馬車で出発よ。




「悪いなグリフィン、お前が一緒だと馬が怖がるから、ついてくるならお前が馬車を引くしかなかったんだ。 頑張ってくれよ」


 ピピピピッ!


「お父様、グリフィンが任せてだって」


「ララは本当にグリフィンと話せるんだな」


「凄いでしょ〜」


 そんな感じで出発しようとするのだけど……



「ララ、コイツ俺の言うこと聞いてくれないぞ?」




 というわけで私が御者をすることになっちゃった。

 任せてって言ってたのにね。



「よーしグリフィン出発よ! 思い切り飛ばして行こ〜!」


 ピッピピーー!


 ドドドドッとグリフィンが走り出したの。



「おー凄いもんだな。 でも馬と違って馬車を引くのはちとキツイか?」


 移動速度のことをお父様は言っているんだと思うの。

 グリフィンは地上を走る場合は前足は鷲で後ろ足はライオンのものだから、馬車の牽引は苦手で、というか本来は適していなくて馬よりかなり遅くなっちゃうのは仕方がないわよ。


 苦しくなったのかグリフィンが翼も使って羽ばたきながら馬車の牽引を頑張り出したの。



「グリフィン、キツイなら無理しなくてもいいんだよ」


 ピーピピピピ、ピピピーーッ!!


「ぇえぇぇええー!」


 (ごはん)なんかに負けないーーだって。


 馬車がガクンと大きく揺れたと思った次の瞬間、グリフィンは馬車ごと大空へと舞い上がっちゃった。



「うわー! グリフィン凄い凄〜い!」


 ピーーーーーー!


「あ、ありえねぇ……」


 隣に座っていたお父様が驚きながら小さく呟いているわ。



 馬車に乗っていたお母様たちも最初こそ驚いたみたいだったけれど、ある程度上昇して馬車の揺れも収まって安定してからは空の旅を楽しみはじめたみたい。 とは言っても、たまに風の影響で馬車が大きく揺れたりもするんだけど、1人を除いてその揺れも楽しんでの空の旅になるの。

 で、その1人っていうのが……



「うわあぁぁぁぁぁ! 死ぬ死ぬ、落ちて死ぬー!」


 あのいつも冷静で鬼のサーラが、普段からは想像もつかない悲鳴をあげているわ。 だからつい調子にのって、グリフィンに頼んで急降下したり急上昇をくりかしちゃった。


 サーラの意外な欠点発見ね。



 そんなサーラをお母様が支えながら空の旅を楽しんでいると、ブリーズお姉様が歌を歌い出すの。 コンサートで歌う歌と違って、誰もが知っているピクニックに合う軽快な歌で、気がつけば1人を除いてみんなで歌っていたわ。




「わあぁぁぁぁぁ、大きな湖が見えてきたよ、お父様!」


「あれが海っていうんだ。 もうちょっと行ったところに砂浜があるから、そこで降りて貰えるか?」


 お父様の言ったように、少し行くと一面真っ白な砂の場所があって、そこに着陸するようにグリフィンにお願いするの。



 ピピーピ ピピピピーピピピピ、ピピピピ……


 ……うん、ご乗車ありがとうございます、間も無く着陸するため機体が大きく揺れますからご注意ください、またのご利用心よりお待ちしております、だって。 あははっ。



「揺れるから気をつけてってグリフィンが言ってるよー」


 サーラを除くみんなが返事を返してきたところで、グリフィンが旋回しながら高度を下げて砂浜に着地したわ。




 砂浜に着地するとお父様が一番に降りて、大きく伸びをしてから一度辺りを見回して安全を確かめた後、降りても大丈夫だって言ってきたわ。


 御者台に座っていた私はすぐに砂浜に飛び降りて、初めての砂浜の砂の感触を確かめたり、波打ちながら遠い先まで広がる海というものを見て、その雄大さ? に感動しちゃった。



「んーー! 青い空、青い海、白い砂浜……」


 チラッとサーラを見つめてから



「そしてそんな砂浜を汚すサーラ!」


 お父様、お母様、ブリーズお姉様が笑って、サーラは苦しそうに砂浜にリバースしながら恨めしそうに私のことを見つめてきたわ。



 そしてこの砂浜はお父様が子供の頃に、ラークお爺様に連れてきてもらった思い出の場所らしくて、いつか子供が出来たら必ず連れてきたかったんですって。

 そう説明しながらお父様はせっせとバーベキューの道具とかをホールディングバッグから出しはじめるの。


 こうして私たちの浜辺の1泊が始まるのよ。




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