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ララノア誕生

初めて読んでくれる方は初めまして。 今まで読んでくれていた方たちにはお待たせしました。

プリンセスが主役のプリンセスストーリーです。


「ホゲェ〜」


 うわわっ恥ずかしい……これが私の誕生の第一声。 でもみんな一緒だよね、ね?



「おお! 産まれた、産まれたのか!?」


「ヴォーグ陛下、だ、ダメでやがりますよ! 今はまだ処置中でやがりますから……」


 静止を聞かないで勝手に入り込んで来ちゃったのが私のお父様のヴォーグ。



「ヴォーグ様の変態……」


「ウホォ! その下げ荒んだ眼、たまらねぇ!」


 お父様に変態と言ったのがお母様のベネトナシュよ。

 そう言われて喜んでいるお父様は、世間ではドM王って言われていてちょっぴり恥ずかしいのよね。

 それでもって私はこの2人の間に出来た娘で、英雄マルスと【愛と美の神】になる前のレイチェルが建国したマルボロ王国のプリンセス、ララノア!



 私はこの両親に愛情をたくさん貰いながら育っていったわ。

 でも、その後子供を授かることは無かったから、私がマルボロ王国初の女王になるのだけれど……うーん、これがなかなか大変なのよねぇ。 とは言ってもこのころの私は産まれたばかりでなーんにもわからないんだけど。




 そうこうしているうちにスクスクと育った私は、あっという間に3歳になったの。

 


「ほぅらララノア、こっちだぞぉ」


父様(パパ)待ってぇ」


 毎日お父様はこうして私の相手をたくさんしてくれて、お母様も愛情いっぱいに接してくれたわ。

 それはもう国務全てをログェヘプレーベに任せっきりにしてしまうほどの溺愛っぷりだったんだって。



 でもこのころ隣国のメビウス連邦共和国では、私が産まれるちょっと前にあった大きな戦争で国がバラバラになって大変な事になっていたの。


 あの時は確かお父様が私と遊んでいる時にログェヘプレーベが来たんだったかしら?



「あ、こんにちは、ログェヘプレーベ」


「こんにちはでやがります、プリンセスララノア。

ヴォーグ陛下、メビウス連邦共和国の残党の一部が野盗になりやがって、セーラム女帝国とウィンストン公国に繋がる街道を利用しやがる旅人や商人を襲いやがってまして、その被害が最近酷くなってやがるようです」


「あそこは元々各領地が集まって出来た馬鹿でかい国だったからなぁ。

そうだな……ログェヘプレーベ、マクシミリアンを呼んでくれ」


「かしこまりやがりました」


 そう言って私に笑顔で手を降ってくる、ちょっと変わった口調のログェヘプレーベはマルボロ王国の大臣で、すっごく綺麗な女の人なんだけれど、元々は敵国の側近だったらしいの。 それがどうしてかは私も知らない大人な事情というもので、今はこの国で内政を任されているわ。

 それでマクシミリアン=ミュラーはこの国の将軍で、いつも怖い顔をしているから、このころの私は少し苦手な人だったのよね。




「ヴォーグ陛下、お呼びでしょうか」


「よく来た、マクシミリアン」


「こんにちは、マクシミリアン」


「これはララノア姫、ご機嫌麗しゅう。

それで(それがし)を呼んだ理由はメビウスの残党共の事ですな?」


「話が早いな。 だがメビウスの残党ではなく、野盗になり下がった連中だ。口のきき方には気をつけたほうがいいぞ。

それで早速軍を使って排除してもらいたいんだが……」


「お言葉ですが、残党……いえ野盗共は1つや2つの徒党ではありませんし神出鬼没です。 兵を分けたとて対応しきれないどころか、賊が王都に侵入した際の防衛にも影響がでかねませんぞ」


「ではこうしよう、この一件を王国兵にではなく冒険者達に任せる。 それなら防衛にも影響は出ないだろう」


「冒険者共に任せるというのですか?」


「マクシミリアン、お前が冒険者達をあまりよく思っていないのは知っているが、彼らもまたマルボロ王国にとって大事な兵だ」



 今もマクシミリアン将軍は非正規である冒険者があまり好きではないのよね。


 そうそう、この国では緊急時は冒険者も立派な兵士として戦うことを約束されているの。 代わりに日々の生活は国で保障されているから、マルボロ王国の冒険者ギルドに登録しにくる冒険者は多いみたいね。



「畏まりました。 それではその様に手筈を整えておきます。 それでは」


 険しい顔をしたマクシミリアン将軍がいなくなって少しだけホッとしていたら、お父様が私の頭を撫でてくれたのは、今もはっきりと覚えてる。





 さて王女だからと言って遊んでばかりじゃいられないのが悲しい世の中で、私にはたくさんのやる事がこの頃から始まるの。

 えーっとこの頃は言葉の読み書きに、王女として振る舞い方を勉強し始めたんだったかしら?




「ララ、今日からお前に勉強を教えてくれるアルナイルだ」


「よろしくね、プリンセスララノア」


「はーい、よろしくアルナイル」


「ララノア、アルナイル先生でしょう……」


「うん、そうだったね、アルナイル先生よろしくお願いします」


「はい、こちらこそよろしくお願いします」



 このお父様が連れてきた言葉の読み書きなんかを教えてくれた人がアルナイルって言ってね、なんとお母様とはキャビン魔導学院時代の元同級生だったんだって。

 アルナイルはマルボロ王国の評議員の1人で、頭も良かったし素性もよく知っていたことからお母様がお願いしたみたい。


 それでアルナイル先生は物覚えが悪い私を決して怒ったりしないで、辛抱強く教えてくれた優しい先生だったわ。



 それと王女としての振る舞い方を教えてくれたのは、このころはまだお父様とお母様だったの。

 ときおりお父様がよくサーラが居てくれたらって言っていたんだけど……この時は幸せだったわ。

 今は……今も常に見張られているみたいにいて大変だけど。



 っと、今回はまだ私が小さかったから、大人な私が代役したけど、次からは幼いころの私が進めていくからね。





今までと変えた書き方で書いてみました。

あらすじにも書きましたが、今後もおそらく私の書く作品は全て繋がりがあると思います。(例外もあります)

今回の話は知らなくても全く問題なく読めますが、知っていると納得してもらえるところも多々あるかと思います。


それではしばらくの間プリンセスララノアを宜しくお願いします。

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