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閑話。同じ刻に
人間が神守達のクラスを観察していたのと同時刻。
彼女もまた、彼らのことを観察していた。
彼女は、彼らを観察している人間の気持ちもわかっていた。
(大丈夫!私は、大丈夫だから!一人で抱え込まないで!そんなに苦しまないで!お願いだから!私のために、私なんかのために、あなたが傷つかないで!)
彼女は叫ぶ。
届かないとわかっていても。
彼女は叫ぶ。
届いて欲しいと願いながら。
彼女は叫ぶ。
人間のために。
彼女は叫ぶ。
自分のために。
たとえ。
この気持ちが届いて。
自らが、消えることになったとしても。
彼女は叫ぶ。
なんのために?
お久しぶり?です。
上裂です。
二回連続閑話です。
短めです。
ハーメルンさんにもとある二次創作を投稿させていただいています。
どちらも同じように投稿するつもりですが、
遅れてしまったりする可能性があります。
好評、批評等のコメントお待ちしております。