異世界に
いきなり森に飛ばされてしまった
情報もなし、サポートもなし、金もなし
あるのはチュートリアルの時に手に入れた剣だけだ
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チュートリアルの剣
攻撃力+1
壊れることはないが木刀と大差ない攻撃力
持っている意味はない
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ふざけてやがる
とりあえず、街に行かないと行けないみたいだ
悪魔との契約に違反するとどんなことが起きるかわかったもんじゃない
しゃくだが従ったほうが賢明だろう
「【ステータスオープン】」
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Name 渹メェ:貊L6
Level 1
職業 無職
HP 32/32
MP 100/0
種族 異世界人
装備無し
スキル
剣術 2.0
空魔法 1.0
【エアハンマー】
特殊スキル
悪魔の目
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スキルってのが増えてるのは特典とかのおかげだろう
装備無しになっているが俺は全裸ではない、普通の異世界っぽい服を着させられている
この装備ってのはステータスに関係するものだけ表示されるのだろう
名前がこのままバグったままだと困るよな、どうしたものか
とりあえずの街に行くなら名乗る名ぐらい決めておかなければ
辺り一面木々がおいしげっている
こんなんでどうやって街まで行けというのか
運命づけられているそうなので適当でいいだろう
こんなところでゲームオーバーとはならないと思いたい
少し移動したところの木に矢印が書かれている、こいつを辿れということか
右の矢印をたどるとまた矢印
右
前
左
後ろ
左
『バカ』
イタズラかよ
純粋な俺の気持ちを返してくれ
「くっそ、ふざけんじゃねえ」
おもいっきり『バカ』と書かれた木を蹴るとドスっと頭の上に何かが落ちてきた
なかなかな重量がある袋を頭にくらう
「くっそ、くっそ馬鹿にされてる。絶対そうだ」
ステータスを確認したらHPが1減っていた
袋の中身を地面にあける
金貨5枚銀貨10枚が入った小袋
「時が来れば開く」と書かれた箱
「開かないよ」と書かれた石
このよくわらん石のせいで俺のHPが減ったのは明白だ
たちが悪い、あの悪魔の仕業だろう
今度会ったら覚えとけよ
袋の中身では街への行き方がわからない
箱をなんとかして開けようと思うが一向に開かない
剣で叩いてみても変わらない
「あー、もうなんなんだよ」
嫌になって袋を空に投げる
その場に寝っ転がる
このまま寝てやろうか、いやいや何があるかわからないようなところで寝るなんて自殺行為もいいとこだ
空は青い
ここが異世界の森だなんて信じられない、俺は夢を見ているのだろうか
なにが目的で悪魔は俺のことをこっちに呼んだのか
俺は誰なのか
雲が流れて行く
そらはどこでも変わらない、なんて言われていたがそのとうりだな、異世界でも地球と大差ない
ふと、投げた袋を見ると中に文字らしきものが見える
急いで近寄りひっくり返すと「木に登れ」とかかれていた
こんなところにヒントを隠していただなんて、ほんとになにがしたいんだ
「バカ」と書かれた木に登る
木登りなんて何年ぶりだろうか
木の上には看板が立っていた
「バカと煙は高いとこが好き」
もうヤダ
萎えた、、、
看板の裏に何か他のことないかみるために除くと、遠くに煙が見えた
ここまで手がこんだいたずら?は初めてかも知れない
「あっちに行けってことだよな」
俺は振ってきた袋と剣を手に煙が見えた方向に歩きだす