スマホ?なにそれ…
こういう日常系を書くには初めてです。是非読んでいってください
2026年に入った、特に最近はAIの進化がすごいと思う。
文字を打ち込むだけでありもしない画像とか映像とかが簡単に作れてしまう。
昔の人々が思い描いたサイエンスフィクションがどんどん現実になっているんだろうか…なんてことを時たまに思うことがある。
人型兵器や空飛ぶ乗用車とか、みんなみんな体を機械に取っ替えたりなんてのもいずれ現実になるんだろうなー
なんてことを考えていた。
「おぉい!エーサク!!電子レンジ?ってやつはどう使うんだ?」
あたり一面に焦げ臭い匂いが広がり、
レンジからは煙が上がっている。
まさか…オレこと須藤 瑛作はあわてて彼女の元へ駆けていく。
「肉まんをあっためようとしたらこうなったぞ」
彼女は悪びれもせずに言った。
「全く、不便なものだなーアンティークな道具というものは、未来にはね万能加熱器ってのがあってな…」
オレは力一杯に彼女をどついた。
そう、確かに未来はSFに近づいているらしい。
でも、真実かはわからないが、彼女の無駄に生々しい未来の話はオレのロマンを粉々に砕いた。
話は1週間ほど前に遡る。
学校のテストがひと段落ついて、肩が軽くなっていた。
さっさと家に真っ直ぐ帰ろうとも思わず、のんびり散歩をしていた。
帰り道、何を間違えたのだろう。
あそこで缶ジュースを買わなければよかったのか?
それとも散歩なんてせずに真っ直ぐ家に帰ればよかったのか?
運命的な出会いとは言いたくない。
川沿いを歩いていた時、オレはあるものを目撃した。
それは何故か川岸で横たわって寝ているように見えた。
近づいてみると。
それは川から上がってきたのか全身びしょびしょになっていた。
オレは好奇心を抑えきれず。
それを転がして顔を覗いた。
それは確かに美少女だった。
透き通るような肌に、おかしな色の髪の毛。
体から湧き上がる何か熱のようなものを感じ、オレはそれに手を伸ばした…
仕方ないじゃん、そういうものでしょ?男って!
ただ、オレが体を触れる前にそいつは目が覚めたらようだ。
「きゃぁ!」
「うわぁ!これは!」
もちろん、やましい気持ちでいっぱいだったオレはあわてて手を引っ込めた。
目を開いて彼女もやっぱり可愛かった。
彼女は少しフリーズした後に辺りをキョロキョロと見渡した。
「…」
そして彼女は再び固まった。
「どこ!?なんで私びしょびしょなの?」
「え?川から上がってきたんじゃないんですか?」
「そんなわけない!私はさっきまで…」
…
……
「電波が圏外…?こんな大都市でそんなことが…ん?大都市?………ドが一個じゃ足りないレベルの田舎じゃない。」
彼女は何か考え事をしながら言った。
周りにはビル一つない。
「えぇと…まぁ確かに田舎だけど」
「いや、そんなわけ」
彼女は川の周りの坂を駆け上る。
そして彼女は石像のように固まった。
「なにここ?まるで原始時代ね」
故郷を馬鹿にされて少し腹が立ったのはさておいて、オレは彼女が固まっている隙に家に帰ることにした。
このままこの場にいて通報されたら言い訳をできる気がしなかったからだ。
「あっ!そこ」
オレはからがビクっと震えるのを感じた。
「すみません、本当に出来心だったんです…」
「え?」彼女は少し動揺した後にこう言った。
「すみません、ここがどこか教えてくれませんか?」
安堵した。なんだバレてないのか。
「あぁ!ここね!ここは田川っていう川なんだけど…こんな説明いる?」
「へ〜田川?そんなわけないじゃない、田川なら60年以上前の工事で移動したはずよ、大体ここはど田舎じゃない、田川があるのはそれなりの大都市よ?」
は?
まぁ確かに護岸工事でコンクリートには覆われてるけど、移動なんてのは聞いたことはない。
「うぅん?噛み合わない、大体、道ぐらい自分で調べりゃいいだろ?」
「圏外なの」
「うぅん?圏外?スマホも出さずに?お笑いものだな、ここはギガすら使えない辺境の地か?舐めるなよ。」
オレは語気を強くして言い放った、というか考えていたことをそのまま言ってしまった。彼女は少しびっくりした様子だ。
「スマホ…?」
「あれ?持ってない?いや濡れて壊れたのか」
冷静に考えればそうだが、圏外ってのはどうも引っかかる。
「スマホ?なにそれ?アンティークね、そんな田舎なのここ?」
「あ?」
何言ってるかわからない。
「今時はスマートヴィジョン、いいでしょ私のは林檎社の純正品なの!」
ちょっと何言ってるかわからない、
「スマートヴィジョン?」
「え?持ってないどころか使い方すら知らないの?まるで昔の人みたいね、ふふふふふ」
「そっちこそまるで未来人だな…」
彼女の笑いがだんだん暗いものに変わり、やがて途切れ途切れになる。
「2026年…え?大丈夫?」
彼女は遠くをみてそう言った。
「どうしたんです?」
「え?私が未来人ってこと?」
「は?」
「だって…2116年…」
聞き間違いだと思った。
2と6は同じだったからだ。
「私が2116年からきた未来人ってこと?」
いや、聞き間違えじゃない、彼女はそんな冗談みたいなことをはっきり口に出した。
関わっちゃいけないタイプ人間だ!オレは直感的にそう思い、何か適当なことを言って、その場を立つことにした。
オレはバス停に向かって歩いていると、後ろからべちゃという足跡がつけてくる。
オレが足を早めるとそれも早くなる。
人と出会うことを恐れたオレは路地裏に逃げるように入った。
「いつまでついてくるの…?」
「だって道がわからないから…」
彼女は少し震えながら言った。オレにはそれが3月の寒さのせいなのか、単に頭がおかしい人間の反応なのかはわからなかった。
これならさっきの場所にいた方がマシだった。
ついてくるとなると話が別だからだ。
幸いまだ人には出会していなかったが…彼女は…
「あの…服…その…すk…透けてます」
彼女は驚いた様子で自分の下を向いて後で顔を真っ赤にした。
「あ…え…?」
「はぁ…どうぞ」
オレはとりあえず、上着を貸すことにした。
もちろん…下心を込めて。
「交番まで案内しましょうか?」
オレは少し考えた。
この自称未来人が交番に行ったらどうなる?頭がおかしい人間扱いをされて人生が詰むんじゃないのか?
そして仮にも困っている美少女を放っておくのは男としてどうなんだろう?
なにより、こんな美少女と関われるチャンスは人生で2度とは訪れない気がした。
とりあえず…
「バスタオルでも入りますか、コンビニで服買ってきますね」
「え、タオル…?ドライアーは?」
贅沢いうなと殴りかかりたくなったが抑えた、彼女が嘘をついてなければそれは本当なのだろうか?
まぁ、彼女の話の真偽は後で確かめよう。
オレは最寄りのコンビニまで走った。
当然サイズはわからなかったが、これでも男子高校生、当然、スリーサイズ計測器を脳内に内蔵している。
オレが走って戻ると、彼女は何かカチューシャのようなもの手に持っていた。
「あ…これ…どうぞ」
オレはそう言って、タオルと上下の着替えを彼女に渡した。
「あ…ありがとう、このお礼はいつか必ず。」
「で…では」
オレは後ろを向いた、せっかくにチャンス、振り返る勇気がない自分を殴りたいと思った。
しばらく経った頃、後ろから軽く叩かれた。
「着替え…おわりました」
あぁ、よかった…力が抜けるような感覚に陥った。
これからも外を出歩けることがわかったからだ。
「では…」
オレはバス停に向かうことにした、やはり彼女はついてくる。
何故かバスにまでついてきて、当たり前のようにオレが運賃を払うことになった。
髪は多少濡れていたが、服装は普通なので誰も違和感を持たなかったのだろう。
少し慣れてくると、リア充になった気分がして、いつのまにか優越感に浸っていた。
バスを降りてからも彼女はついてくる。
ちょっとまて?
「いつまでついてくるの?怖いよ?冗談も大概にして?」
「え?だって…アテがなくて…」
彼女は未来人ごっこを続けるつもりなのだろうか?流石に家の敷居を跨がせるのはまずい気がした。
ただ、彼女がたとえ未来人なら話が変わってくると、思ってしまった。
そうだよ、想像力の欠ける人間だよ。
「これ…」
彼女はそう言って、カチューシャのようなものを差し出した。
「つけてみて、多分未来人だってわかってもらえると思う。」
オレはそれを手に取り、男子なら当然考えるあれこれを考えてからそれを頭につけた。
多分、変な顔をしていたを思う。
「目を瞑って」
彼女に言われるがままに目を瞑る。
すると瞼の中で映像が表示されている。実に気持ちが悪い感覚だ。
ただ、彼女が未来人だと確信するには十分すぎるものだった。
「どう…です…か?」
「えぇ…本当なの…か?そっか…そうだな…」
自分がどこの馬の骨かもわからない少女を家を家に連れ込んだ。
この判断が正しかったのかはわからないが、多分間違っていたと思う。
今思い返せばとんでもないことにをやらかしていた気がする。
まだ最初ですが、どうでしたか?
SF世界と現代のギャップ、そういうものを面白おかしく書いていけたらいいなと思います。
これからも読んでやってください、作者は大変喜びます




