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(三)-10

「恐れ入ります。神和泉先生でらっしゃいますでしょうか。私、文藝戰國社の山我と申しますが……」

「すまんが今は忙しい! 十五分後にかけ直してくれ」

 神は携帯が言い終える前にそう言い返した。

「すみません、茶川賞の件でお電話差し上げたのですが……」

 携帯電話は神の声に負けじとそう声を上げたが、神はそれを最後まで聞かずに通話ボタンを再度押した。

「今の電話、誰からでした」

 幸恵がスプレーを部屋の隅から隅へとまんべんなく散布するように少しづつ移動しながら、長年の伴侶に尋ねた。


(続く)

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