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(三)-8

 先生と最も付き合いの長い幸恵が、二人の兄妹にそう言った。

 二人は渋々と戻ってきて、嗅覚の刺激に耐えながら、先生の背後にある応接室の二箇所の窓を全開にした。

 外の新鮮な空気が部屋に静かに入り込んで来たが、それとほぼ時を同じくして、壁際に立っている大きな古時計がボーン、ボーンと低い音を鳴らし始めた。その針は十三時ちょうどを示していた。

 そうこうしている間に一度部屋を出て戻ってきた幸恵は部屋の中に消臭スプレーの噴霧を開始した。さすがは母親である、用意が良いと子どもたちは感心した。


(続く)

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