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(二)-18

 幸恵はそう言いながら座布団を持ってきて池上の足元に置いた。

 修一と美幸は母親のその行為に思わず顔を見合わせた。

「間違い電話がしょっちゅう過ぎるので、結局こうして仲良くなってしまってな。時々、将棋や囲碁の相手もしてもらっているんだ」

 神先生がそう説明すると「そうだったんですか」と高井戸は納得した。

「ありがとうございます。冷やすので持っていきますね」

 幸恵は缶ビールの段ボールをゆっくり持ち上げて、部屋を出ていった。

「じゃあ、もう食べよう」

「そうだな、まだ電話かかってくるまで時間があるし」

 兄妹が母の重労働に気づかないままにそう言うと、全員がそれに同意して「いただきます」と言って全員食事を始めた。


(続く)

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