表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来照らす希望の光  作者: みるくてぃ
6/21

1-5章 魔法

「今日はお疲れ様でした…」

「大丈夫?」

「はい…」

美雪と結月は晩ご飯を食べに集会所へ来ていた。

「あ、おいしい」

文字が読めないので結月に適当に注文してもらった唐揚げを頬張る。

結月も同じ物を食べている。

注文する時結月はかなり頑張っていた。

お疲れ様です。

「お口にあって良かったです。リザードの肉らしいですよ」

リザード…ポ○モンで聞いたことがある。

トカゲのモンスターか。

「おいしいおいしい…

そうだ。話変わるけどさっきさ…」


「『フレイム・ボール』!」

あれ?出ない?


「ってことあったじゃん?あれってどうやって出してるの?」

「あれですか?

……特に意識したことはないですね……?

魔法使いになったから初期技として覚えているものだと…」

魔法かー。しばらくは拳で戦うことになりそうだな…。

「この本に書いてあるもので簡単なものなら…」

「使えるの?」

「近い近いです」

思わず身を乗り出す

興奮するぞ!もしかしたら夢にまで見たものが現実になるのか?

「えーとじゃあ…」

ページをめくり調べてくれてる。

「こんなのはどうでしょう?」

「読めないです」

「『フリーズ』ですね。初級魔法なので誰でも使えると思います!」

「『フリーズ』」

「出ませんね…」

「何かコツでもあるのでしょうか?」

「指に魔力がこもってない」

「ひやああああああああああああ」

「びびびびびびっくりした!!」

見ると後ろには白杖のお姉さんが立っていた。

背中には大盾を背負っている。

「ごめんごめん。ちょっと後ろから見てて指先に魔力がこもってなかったからつい。ほらこーやって…」

「は、ひゃい」

お姉さんは私の手を掴み的確に指示してくれる。

「指先に力を込める感じ。丁寧に丁寧に…」

「フ『フリーズ』…」

「冷た…!」

指先から冷気が出て結月の顔に拭きかかる。

「出た…!ごめん結月」

「大丈夫…良かったです…」

結月は袖で顔を拭く。

「良かった良かった。じゃあまたね」

「さよなら。ありがとうございました」

お姉さんは出て行った。

「魔力…不思議ですね。このまま練度を上げて行けば大魔法も使えるようになりますね!」

「これはその一歩ってことで〜乾杯!」

「乾杯」

2人は水の入ったコップで祝杯をあげた。

ーーーーーーーーーーー

〜数週間後の朝〜

窓から朝日が差し込んでくる。

「ねむ〜」

「私もねむいですぅ〜」







「おーきーてー患者さんが来ちゃう〜」

揺さぶられようやく気がつく。

「はっおはようございます…」

体を起こすと猫耳ロングの白衣のお姉さんが。

あの日宿屋の部屋が埋まっててそれ以降泊めてくれるようになったのだ。

ありがとう。

「あたしも眠いけど頑張ってるんだからぁ」

「ふぁ〜今日は日曜日ですよぉ」

「そうでしたー。てっきり今日も仕事かと…」

「しっかりしてくださいよぉ…」

「んえーごめんー」

コロンさんは私の膝に倒れてくる。

「よしよし」

「へへへぇ…」

撫でると嬉しそうにする。

やはり猫の習性なのだろう。

「ん…美雪ちゃん随分こっちの言葉上手くなったねぇ…。

急にうちに駆け込んできた時はびっくりしたよぉ。

玄関開けたらただ無言で見つめてくる2人が立ってるんだもん…」

「そうですねぇ…」

あの夜、宿屋を回ったがどこも満室で最後に電気のついていたこの病院を頼ったのだ。

が、私はこっちの世界の言葉を知らない結月はコミュ症発動しちゃうし。

それでも意思が伝わってここで過ごすことになって、2人にこっちの言葉を教えてもらった。

なんとかなるもんだねぇ。

「zzz…」

隣で結月も幸せそうに隣で寝ている。

今日はいい天気だ…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ