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最終決戦
「はっ はっ はっ…」
薄暗い螺旋階段を私は駆け上がる。
「はっ はっ はっ」
もう何分走っているだろうか、気がおかしくなりそう。
!!!
「痛…」
突然起きた揺れでつまづき膝を擦りむく。
思わず壁にもたれ掛かりそのままずり落ち座り込む。
背中がついていた箇所には血がべったりと。
まいったなこりゃ
私もここももう長くは持ちそうにない
結月たちは逃げ出せたかな?
いや、優しすぎてできないか
じゃあ私が移動…
ははは…だめだ
身体に力が入らない
痺れてきたしもうダ……メか…
おっとそういえばライフがくれたこの小さい入れ物
これなにが入ってたんだろ
開けてみよ
たった今、この世界はなくなった