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二度目の人生は半神半人!?  作者: 神無時雨
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契約そして転生

これから神様の名前などが出ますけど、実際の神話ではありませんのでご注意ください。

半神半人はんしんはんじん!?」


 ん?俺は初めて聞いた言葉に動揺しながら大きい声で返事してみる。


「半神半人?そんなん知らないけど、人にものを頼む時は姿を現してから説明しろよ!」


 ちょっと強気に出てみた。


「おい、ゼウス様になに言ってんだ!」


 とすぐさま返事して来たのは執事の鬼である。しかし、かなり怒っている様子だ。


鬼神おにがみよ、そう怒るではない。そもそもの原因は我にあるからな」


 と今まで姿を現してなかったのにいきなり現れた。てか、デカイ。


「ゼウス様!こんな所にいてはいけません。早く寝てください」


 大男の登場になぜか慌てている鬼だがそんなことどうでもいい。


「ゼウスだったか。お前は神様なんだろうな。何が半神半人だ!一から説明してくれないとわかららねーよ」


 いろいろな疑問があるので一番知りたい事から聞こうと質問したが鬼神からの凄い殺気が飛んで来て体が動かなく反省してる俺である。


「鬼神よ。やめて上げなさい」


 ゼウスさんが優しく止めてくれたので鬼神からの殺気がなくなりホッとした。あのままだともう一度死んでたんだろう。


「えー、神河殿でしたか。最初からわかりやすく説明するのでよく聞いてください」


 そして、ゼウスさんが黙々と説明し始めた。


「今から、百年前に我は体に限界がきてな。そうなる前に次の世代に渡そうと考えたのだ」


「だから、神さま達が住む国〈オリンポス〉に神にふさわしい物は神と名乗って良いという条例をつけたら皆が神と名乗り大混乱したのだ」


「だからこそ、ゴボッゴボッ」


 といきなり、ゼウスさんが咳をした。


「ゼウス様大丈夫ですか。あとは我にお任せを」


 鬼神がとっさに反応しゼウスさんを近くのソファーにすわられているのを見てよほどゼウスさんは体調が悪いんだ理解した。


「神河殿これは失礼した。後は私が説明します」


 そう言って、鬼神が説明を再開した。


「皆さんが神と名乗り我らは困ったのです。そして、長い時間寝ずに相談した結果。地球とオリンポスには特殊な繋がりがあると発見しました。更に地球で死んだ者と神を融合する事に成功したのです」


「なぁー、鬼神。その融合したのが半神半人って事?」


「そのとうりです。そして、半神半人になった者を地球に戻して生き延びた者を正式に神と認定する事になりました」


 んー。分かったか分からなかったと言われれば分かった方なんだが、そんな事あるのか?

 俺が一人で考え事していると、じっと話を聞いていた茶々丸が質問をしてきた。


「話はわかりました。そうなればお願いがあります。どうか、もう一度だけ主人にあわせてください。」


 この時初めて、茶々丸の必死な姿を見た。出会ってまだ四時間だけど。


「おー、分かってくれたかそこの犬よ。それにしても話せる犬とは初めてじゃ」


 ソファーに座っていたゼウスの咳が止まったらしく返事してきた。へー、喋る犬は初めてね。


「なぁー、茶々丸。お前急に話せるようになったと言ってたよな」


 テメェ騙しだましたな。と疑っだがそうではなかった。


「いえ、一度だけ噂を聞いたことがあります。ある人物に忠誠を誓った動物は死後の世界で喋ることができると」


 へーそうなんだー、説明ありがと鬼神さん。それに続いてゼウスが


「そういう神河殿もまだやり残しているのがあるようだな」


 ギクッ、こいつ心の中見れるのかと思ったが神様なんだし当たり前か。


「神河さんも心残りあったんですね」


 痛い所を茶々丸が付いてきた。別に話して損はないので仕方なく話す事にした。


「そうだよ、俺は妹を守ると決めたんだ。だから是非とも、半神半人になってもう一度妹に会いたい」


「そうか、お前達の気持ち良く伝わった。手続きをするのでこの紙にサインしてくれ」


 と言われて渡された紙は契約書であり、こんな事が書いていた。


 一、半神半人は完璧に人間ではない

 二、転生した後は自由である

 三、もしも、半神半人だとバレても自己責任

 四、前世の記憶は〈自分の名前〉〈覚えておきたい人、一名〉〈前世では何をしたかったか〉〈これから何がしたいか〉を覚えておける。

 以上


 !!この契約書、意味わかんねー。茶々丸も分からい顔してるのでとりあえず質問してみる。


「しつもーん、最初にある人間ではないってどういう事ですか?」


 この質問に対して鬼神が返事してくれた。


「ほぼ人間の状態ですので大丈夫です。例として、爪が生えないとか、髪の毛が電気を通すとかですね」


 こいつ、何当たり前のように言ってんだ。それかなりヤバイよ。でも、そのくらいだったらいいんじゃね。

 すると、茶々丸がワクワクしながら説明してきた。


「すいません、自分も人間になれるのでしょうか?」


 何言ってんだと思ったが茶々丸は元々犬である。犬が人間になるなんて聞いた事がないし、転生する他の奴らも前世は猫でした。なんて奴もいそうだな。


「そうですね。人間として転生するのは確定なので大丈夫ですよ。


 それまた鬼神が答えてくれた。それにしても茶々丸は凄く尻尾を振っている。よほど嬉しんだろな。


「最後にいいか、三番のとこなんだけど地球で半神半人だと発見されたケースはあるのか?」


「それは大丈夫だ。百年続いているが未だに誰もバレてはいないぞ。もし、発見されていたらニュースで流れてないか?」


そうだな、ニュースで一度も半神半人って聞いたことないし大丈夫そうだな。


「そろそろ、契約書にサインしてもらおうか」


 と言われ渡さられた紙に俺はスルスルと書いていく


 〈神河 狢〉〈神河 恵衣〉〈妹を守る〉ここまではかけるのだが最後の答えに何を書けばいいか分からない。


俺は茶々丸がどんな事書いてるのか気になったのでカンニングすると茶々丸は最後の所に〈神河さんと出会う〉と書いていた。


「ちょっと待て、なんで最後の所俺と出会うって書いてんだよ」


マジで?何で俺なんだ。


「神河さん、私は初めて本音で話し合える友達にあったんです。だから、私は転生しても会えるように書きました。書くことがないって言うのもあるんですけど」


 茶々丸、そんな事書いてしまっていいのかと思ったが書くことかないと言ってるし俺も書くことがないので俺も〈茶々丸と出会う〉と書いた


「お主ら、契約書を書けたようだな。最後に手のひらを乗ってたら完了だ」


 そう言われ、俺と茶々丸は契約書に手のひら、肉球を乗っける。すると契約書が光り初め俺たちの体を包んでいく。


「なぁ、茶々丸。短い時間だったけど楽しかったぜ。転生してもまた会おうな」


「そうですね、こちらも楽しかったです。転生してまた会いましょう」


 俺は光りに包まれながらこれからについて考えていると一つの疑問ができた。


「なぁ、鬼神。俺らどんな神様と融合するだ」


「それはお楽しみですよ」


 と鬼神が笑って答えてくれた。その笑顔は恐怖など感じず本当の笑顔が見れた。


 まぁ、やれるだけやってみるか。心の中で気合いを入れると同時に光りが体全体を包み込んで凄く眠たくなった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「行ってしまいましたね」


 鬼神が寂しかったように聞いてくる


「そうだな、久しぶりに面白い奴と会ったわ」


「ゼウス様、彼らと融合する神はどなたでしょうか?」


「彼らと適正の神はお互いに一体ずつだった。更にその神はお互いに面白い奴等じゃ」


「そうですか。やはり彼らには何かを感じます」


「そうか、これから荒れるかもな」


 そう思いながら、ソファーに横たわった。

読んでいただいてありがとうございます。

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