一度目〜死〜
誤字や分からない言葉があった場合はすみません。
「痛っ」
目覚まし時計を止めようしてベッドから落ちたと気づいたのは3秒たってからだった。
俺、神河 狢は高校2年生である。朝起きたらやらなければいけないことがある。
まず、顔を洗い歯磨きをして制服に着替える、次にキッチンに向かい4枚切りの食パンから2枚取り出しオーブンに入れて3分にセットする。
ここまでは、いつも通りなのだが、ここから勝負である。
起きた部屋に戻り妹を起こさなければならない。
「恵衣、朝ごはんだよ」
反応なし。死んではいないけど声かけられて起きないのはおかしいと思う。
次にほっぺたをつねると
「お兄ちゃん、痛い、離して」
ようやく起きてくれた。
俺の妹、神河 恵衣は小学6年生なのだが自分で起きてくれずショックである。
ここで不思議と思う人が出てくると思う。それは、高校2年生と小学6年生が一緒の部屋で寝ていることだ。みんなからは
「狢って、シスコンなん?」
と、ときどきこの質問をされる。シスコンではないときっぱり否定することはできないのでじつは俺ってシスコンなのかと思ってしまう。
なので、シスコンではないと証明するために簡単な説明をしよう。
今から三年前になる。その頃は俺は中二で妹は小3になったばかりである。家族で横断歩道を歩いているとき、信号を無視したトラックが突撃。お父さんとお母さんが俺と恵衣を突き飛ばして死んだそうだ。
その後、親の友達にアパートを持っている人がいたので1LKを借りて暮らしている。
当時の記憶は俺も恵衣もなくて警察から聞いて分かっんだ。
そのときから、俺には1つだけやらなければいけないことができた。それは
(俺が恵衣を守る)
それだけだ
これ以上の説明は面倒いのでこれくらいにしておこう。
〜時は今に戻り〜
「恵衣、そろそろ学校行くぞ」
もうこんな時間だ。恵衣は急いで準備をしている。
「準備、かんりょう〜」
「忘れ物はしてないよな」
「大丈夫だよ」
「じぁ、行くぞ」
俺と恵衣が行くが学校は小中高が一つになっていて、面積は広く、正門は四つ、グラウンドとプールは一つだがとても大きいので何の問題もたい。
しかし、大きなデメリットが一つある。
それは一つ同じ家に住んでいるものは一緒に登校という謎すぎる校則である。
意味不明だが校長が決めたので仕方がない。
実際に兄弟の所で来ているのはぼちぼち見かける。
しかし、俺と妹の場合は違うのである。
それは、登校中に、友達に会うときに発生する。それは、今日も起こった。
「おはようカクっち、今日もシスコン感でてるよ。うらやましい。」
そう、俺と恵衣は5歳離れているため俺の友達からほぼ毎日このようなイジリがある。
「ありがとうございます。お兄ちゃんは私のものだからあげないもんね。」
それに対して恵衣は何か勘違いしているのではと、心では嬉しいが顔には出さないようにする。
「 恵衣、冗談はやめてくれよ」
と苦笑いして、おでこに軽くデコピンした。
学校に着くと恵衣と別れて自分の教室に向かう。
「ふぅ、後2年でこのイジリはなくなるな」
そんな事考えながら教室の、ドアを開けると
「バンッ、バンッ」
「狢、誕生日おめでとう」
いきなり、クラッカーがなって驚いた
「あ、ありがとう」
そうか、今日は誕生日だったか。いつま疲れて気づかなかった。今日は楽しい日になりそうだな。
けど、この日は俺にとって人生の中で一番最悪の日になるなんてそのときは知らなかった。
〜そして、時間は放課後になる〜
「いや〜、今日は楽しいな」
今、話しかけているのは俺の大親友の藤原隆である。
「なぁ、タカシなんで今日は早く帰らないんだ」
俺はいつも早く帰るタカシがなぜか今日は帰ろうとしないことに不思議に思う。
「まぁ、こんな日もいいだろ」
と少し動揺していっているので何かあるなと思ったので
「じゃ、俺帰るから」
「ちょっと待てよ、面白い話あるから聞いてくれよ」
「帰りながらでもいいだろ」
「でも」
「俺は妹のことや晩御飯のことあるから帰るわ、じゃ」
「ちゃんと、真実を話すから待ってくれ」
チョロいなと思いながら話を聞いた。
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「急ぐぞ、タカシ」
「待ってくれよ」
タカシが言うには恵衣が俺の誕生日のために自分で料理を買い出しからするようでその時間をタカシに頼んでたそうだ。
「待てよ狢、俺の彼女が手伝っているから大丈夫だよ」
「知るかよお前の彼女なんて、恵衣に何かあったら覚悟しとけよ」
俺は全力で商店街に行った。数分間走っていると
「いた」
そこには恵衣とタカシの彼女が横断歩道の信号を待っていた。
「恵ー衣ー」
俺は大きな声で妹を読んだが、反応せずに青になった横断歩道を歩き出した。
よし、もう一度呼ぼうとして空気を吸ったとき
「おい狢、あのトラックヤバイ速度でこっち向かってるぞ」
まさか、と思ってタカシに指の先を見るとかなりのスピードでこっちに来るトラックがあった。
「恵衣、走れ〜」
と叫ぶと恵衣はこっちに気づいてくれた
「お兄ちゃん、どうしたの」
と返事が来たのでトラックが来ていることは言おうとしたらトラックがかなり近づいて来てた
「ヤバイよ、ヤバイよ」
タカシと周りの人々が気づいて騒ぎ出した。
俺は考える事より恵衣の方に走り出した。
「狢、行くな、死ぬぞ」
親友の注意が聞こえて来るがそんな事どうでもいい。とにかく、恵衣を守る。それだけだ。
俺は横断歩道に入り、恵衣とタカシの彼女を歩道に突き飛ばした。そして気づく。
(俺、死んだな)
目の前にはトラックがある、逃げる事など無理そうだ、ならば最後に、恵衣の方を向いた。そして
「生きろ」
そう呟いた途端、体が飛んだ。
読んでいただいてありがとうございます。
初めて書いて見たので多分下手だとと思います。
tweeterをやっていますので訂正とアドバイスがあればコメントして下さい。