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永遠と一日。  作者: ちゅん子
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今の職場



そうして自分、小萩鈴が連れてこられた場所は、後から知ったことだが、娼館だった。

つまり、鈴は春を売らされるために連れてこられたのだ。

ここの娼館は、まず主である女主人の目利きによって女が分配される。少しでも見目のいいものは娼婦、お世辞にも見目がよくないものは、タダ働きで召使いとして扱き使う、というわけだ。

そして、ドナドナされた鈴とはいうと、


まっっったくお眼鏡に叶わなかった。


少し考えればわかることだが、ここは皆純西洋人で、しかも北の方、言ってしまえば北欧っぽい所。アジア人と交流がある訳が無く、鈴は宇宙人的扱いだった。

女主人の「え?何こいつ?」みたいな顔が忘れられない。

一方、鈴は、日本ではそこそこ美人という評価を受けていたので、すごいは美少女!のような扱いを受けたいわけでは無かったが、そこまで珍獣扱いされるとは、とショックを受けた。


だがしかし、これは鈴にとってかなりの幸運であった。


この時は知らなかったことだが、鈴にとっては無理やり春を売らされるなんて、死んでも嫌なことに分類される。召使いとしてこき使われるのは嫌だが、それよりかは大分マシだった。

かくして、鈴は召使いという役割に甘んじることになった。


**********************



鈴の役目は、掃除、洗濯、娼婦の生活の補助、買い物から年下のものの世話まで多岐にわたる。

だが、いっぺんにしなければいけないわけでは無く、これまた大量にいる召使いと一緒にやればいいので、大変といえば大変だが、まぁやっていける、というレベルだった。

召使いの仲間も、最初は見た事の無いアジア人にびっくりしていたが、次第に打ち解ける事ができた。差別とか色々、怖い目に合うのでは、と少々ビクビクしていた鈴は、とても安堵した。


ではなぜ、こんなにも憂鬱な朝を迎えているかというと、それは1ヶ月前に遡る。

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