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境界:殺害依頼

「朔さんを殺すって、どういうつもりですか!!」

 バンッ! と妖夢は卓袱台を叩く。

 バギッ! と卓袱台が割れたが誰も気にせず、紫は続ける。

「明後日の日の出。それまでに目的が達成できなければ、朔を殺してほしいの」

「ですから、何故かと聞いているんです!」

「彼が人じゃなくなるからよ」

「・・・何を、あの人は何でもない普通の人じゃないですか」

「普通は置いといて、今は人よ。ただし日の出と共に、あの子は人ではなくなってしまう。その前に、彼を殺しなさい」

「目的ってなんですか!?」

「その時が来たら分かる、としか言えない。・・・お願い妖夢。これは貴女にしか出来ないのよ」

「そ、んなこと言われても・・・」

 妖夢が力なく項垂れた、その時だ。

「お届け物でーす」

 空間を裂いて、男が朔を運んできた。

「朔さん!?」

 朔は生きてるのか死んでるのか判別がつかないほどぐったりしている。

「妖夢、朔を寝かせてあげなさい」

「言われなくてもそうします!」

 妖夢は半霊に朔を運ばせ、部屋へと走る。

 ドタバタと慌ただしい音がして、静かになった所で男が口開く。

「あれでいいのか? 八雲紫」

「もちろん。私は嫌われたかもしれないけとね」

「ならやらなければ良かったのに。どちらにせよあいつでは朔を殺せん」

「殺すのが目的じゃないのよ。ただ彼が暴走した時、もしかしたら止められるかもしれない。という希望よ」

「希望が絶望に変わるのは早いぞ」

 男を黒い炎が包み込み、男は消えた。

「そんなの、とっくの昔に知ってるわ」

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