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おもいで 二

 帝さんも一時期、お兄ちゃんだって思っていたんだよ。でも、いつもお兄ちゃんの光輝お兄ちゃんの邪魔ばかりするから嫌いになったんだ。

 分かっていないよね、絶対に。だから、私は今から帝さんもお兄ちゃんも全部裏切るつもりでいきます。絶対に許されることじゃないとわかっているから。

「おいで、道瑠。一緒に行こう」

 一緒に? どこへ? もしかして心中でも考えてるの。いや、この人に限ってそれはないか。

「これ以上は近づきません。どうしても近づきたければ帝さんもお兄ちゃんを置いてきてください」

 お兄ちゃんは関係ない。すず先輩も関係ない。二人から距離をとることが私が大切なんです。

「それは出来ないな。君が何をするかわからないから」

「ひどい。それが、彼女に言うセリフですかね。私は彼氏彼女のことなのに他人を巻き込まないで欲しいって行っているのです」

「なに? そっちは彼女に助けを求めたのに?」

 いちいち、ムカつく野郎だな。だいたいこんなこと家でいつもできることだろうが。こんな、私が知らない場所にわざわざ来て言うようなことじゃない。

「何よ、この場所なんて、私知らないわよ!」

「そうだよ。帝、道瑠に意地悪しないで。彼女は覚えていないんだから」

 お兄ちゃん!? お兄ちゃん無事なの! それならよかった。しっかりとお話ができる! こんなに嬉しいことなんて今までで体験したことがない!

「覚えてない……そんなはず」

「覚えているわけ無いじゃないか。道瑠ここに来たのは五歳の頃だし、良い記憶ではないからね。覚えているわけがない」

 何の話をしているのかわからないのですけど……。私が子供の頃に……そんな場所、覚えているわけ無いじゃない。子供だけで来たとしてもお兄ちゃんたちに全部任せていたんだから。

「分かんないよ。私、こんな場所知らない。鈴さんが居なかったら今日中にここにコレなかったもの」

 そうだよ。私は絶対にここにはコレなかった。なんだか、嫌な思いでしか無いような、なんとなくでそんな気がしただけだけど。

「道瑠、安心して。こいつは別に人を殺すことなんてしないから」

 お兄ちゃん! 素敵! そう言うなら私は安心してそっちに進める。

 待っていて、お兄ちゃん!

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