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BLACK D●T  作者: 笹舟
●里と有能な仲間たち。
52/87

会員達は好き勝手に話す


 生徒会長・中谷雨里


「まず俺はいいとしてー」

「一分でも一緒に居れば、大体キャラは分かるわよね、あと五月蝿さも」

「え、それ君が言いますか、ヤオちゃん」

「会長は賑やかな人なんですよ」

「いいって、こんな馬鹿に気ぃ使うな、水内」

「ヨッシーくん、今馬鹿って言ったよね」

「そうよー、メイも正直に言っちゃいなさいよー」

「明るい人なんです?」

「すごーくすごーく嬉しいけどなんで疑問符付きなの、みずうっちゃん」

「あ、滝長は何か無いの? ほらほら今ぐらいよー、いくらでも文句を言うチャンスは。いつも苦労してるんだし」

「あぁ、こいつは『さくら肉』と『ぼたん肉』を間違えるようなやつだ」

「うわぁ懐かしい恥ずかしいコト出してくるねぇーっ?」




 生徒副会長・滝長桜也


「で、桜也。俺のクラスメイトね」

「そういえば菓子を入れてきた袋、どうした?」

「袋ってコレですか?」

「それだ、水内。……笠見さん、ありがとな」

「あ? それ、滝長のやつじゃねぇのか?」

「借りてたんだ」

「借りてたぁ? 何でまた接点の無ぇ一年から?」

「あ、そか。ヨッシーくん、桜也が説明してくれたとき、居なかったじゃんね」

「灼熱の太陽の中だったからね。あぁ西脇、私はアンタを忘れやしないわ」

「だからお前の脳は何処まで低レベルなんだよ、たった今会話してんだろが」

「あぁ西脇の声がする。いえこれは幻聴なの……」

「あのう、副会長のご紹介じゃなかったんでしょうか?」

「……ナイスだよ、みずうっちゃん」




 総務委員長・矢面瑠奈


「次に、やおちゃん。あ、俺が呼んでるのは苗字の二文字で、ホントの名前はルナちゃん」

「ハイハイわたくしが瑠奈ちゃんです。『矢を持て、逃げるな』っていうのが、小学校三年生のときの担任が私の名前から無理矢理に捻り出した一発ネタよ?」

「でも、どちらかというと瑠奈ちゃんは逃げるより戦うタイプだと思います」

「あぁ、雨里に似たタイプだな」

「もー、俺は平和主義者だってのにー」

「ま、戦うっても一人で突っ込んでいって自爆ってのが関の山だと思うぜ」

「そこを西脇が助けてくれるって? やだもー照れるー」

「ま、このように中学校からの仲良しさんなんだよ、この二人」

「中谷お前な」

「いいことですよね」

「………クソッ」




 三種委員長(文化、広報、風紀)兼任・水内芽唯


「それから、みずうっちゃん」

「おっとりさんよ」「癒されるね」「優等生だし」「絵が可愛い」「本人も可愛い」

「あ、ありがとうございます。嬉しいです」

「髪がふわふわ」「栗毛」「敬語キャラ」「眼鏡っ子」

「眼鏡をかけているのはお前もだろが、自分のことも分かんねぇのかよ」

「「眼鏡をかけただけで眼鏡っ子になれると思うな!」」

「……どうでもいいが、どうして発言者の矢面だけじゃなく雨里まで答えたんだ、今」

「え? だって、ねぇ?」

「ねぇ、じゃねぇよ」

「えぇと、一応、美術部の副部長もやっています」

「芽唯は責任感があるし、行動力もあるしねー」

「どこかの生徒会長にも見習って欲しいよな、雨里」

「え? あぁうん、まぁ」

「まぁ、じゃねぇよ」




 二種委員長(体育、財務)兼任・西脇美久【パシリ】


「五人目がヨッシーくん。本名はヨシヒサくんね」

「待てコラ。今まで触れずにおいてやってたけど、んだその【パシリ】ってのは」

「何が? どこ? 見えないけど? 目がおかしいんじゃないの?」

「白々しいにも程があるってんだ矢面テメェ」

「私にも見えてるんですが、眼科に行った方がいいのでしょうか」

「気にするな水内。俺にも見える」

「あら、副会長もですか。それなら大丈夫ですね」

「ヨッシーくんは、残念なことにやおちゃんとは別なクラスだけど、みずうっちゃんと同じクラスなんだよ。課題写させてもらったりもしてるんだっけ?」

「黙れ馬鹿」

「ヨッシーくん、今また馬鹿って言ったよね」

「怒んないでよぅ、ミクちゃーん」

「お前も黙れ音読みすんな」



 ・

 ・

 ・

 一瞬、「なんで私此処に居るんだろう」と思ってしまったのは。

 仕方が無いことだと思う。

 

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