八日目「新たな仲間」
「アルス。これからどうしようか」
「そうですね・・・・・取り合えず目の前の敵を蹴散らすことを考えてもらえます?」
今現在、俺はコボルトという魔物に囲まれている。
――――――――――――――――――
「ここが『リック』ですか。・・・・・・・・何というか、質素な町ですね。」
「ええ、そこがこの街の特徴ですから。」
この街の特徴・・・・ねぇ
「アルスさん。ここまで色々と本当にありがとうございました。」
「いえいえ、これからも色々大変でしょうが頑張って下さい。」
「それじゃあ、この辺で。」
そうして、俺は村の宿探しに行こうとしたとき、
「ちょっと待ってください!」
アルスに呼び止められた。
「なっなんですか?」
「私を旅に連れて行って頂けませんか?」
・・・・・・え?
「旅って・・・・・俺とですか?」
「はい。」
「別にいいですよ。」
「・・・え?」
「いや、別につれてってもいいですよ?むしろお願いします。」
いや、マジ助かった。今考えたら宿代持っていないことに気づいたし。
「そ・・・・・それじゃあ、これからもよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
ふう、ついでにあの人剣士っぽいから魔法も幾分か使いやすくなるだろうし。
「あ、敬語は使わなくていいですよ?名前も呼び捨てで構わないですし、これから長くいることになりそうですしね。」
「あ、そうっすか。それじゃあアルス、取り合えず宿を探しに行きますか。」
「そうですね。」
こうして、新たな仲間、アルスが加わった。
――――――――――――――
宿を探し始めて5分ぐらい、すぐに宿は見つかった。
「それじゃあ今日はここに泊まろうか。」
「そうですね。」
ちなみに外から見ると、ゲームでよくある木で出来た宿だ。
「お邪魔しまーす。ここに泊まりたいんですけどもー」
「ああ、お客さんかい?ちょいと待っておくれ。」
対応してくれたのは40過ぎかと思われるおばちゃんだった。
「分かりましたー」
―――――――――――――――――
再び5分後、俺達は宿屋の部屋に案内された。
「ここがあんたらの部屋だよ。下は酒場になっているから、夕食はそこでとるといいよ。」
「ありがとうございます。」
ちなみに、アルスとは別室で寝ることになった。まあ、俺にとっても好都合だからいいけど
「それじゃあごゆっくり~」
俺は部屋に入った。
部屋の中は、ベッドと箪笥が置いてあるだけの質素な部屋だった。広さは申し分ないけど
「さて、バッグの中身を確認するかな。」
どれどれ・・・・・・
「食料五日分と魔法の使い方の本と・・・・・何だこれ?」
中に入っているものの一つにカードみたいなものがあった。
「・・・・・・・神様に聞いてみるか・・・・・・・・」
(神様、聞こえますか?)
(ん?なんじゃ?)
よしよし、ちゃんと聞こえているようだな
(このカードのことなんですけど)
(ああ、それか、それはの、おぬしのステータスを示すことが出来るカードじゃ)
(俺の?)
(そうじゃ、使い方はとっても簡単。カードを持って自分のステータスを知りたいと念じるだけ!)
(なるほど・・・・・)
(ちなみに服の中に入れておくだけでもいけるからの、常時身につけておくといいじゃろ)
(ありがとうございました。)
なるほど、これは役立つかもしれない。
「他にはっと・・・・・・これは、杖?他にもローブとか出てきたな・・・・・」
まあ、装備品ならありがたいかな
「後は何かあるかな?っと・・・・・・・・・・ん?魔物図鑑?」
これは再び神様の出番だな
(神様、魔物図鑑って何ですか?)
(その名の通り魔物図鑑じゃ、魔物と出会うたびに記録されていく。)
ポケ●ンかよ!!
(という事は、あのスライムっぽい奴も記録されているのか。)
(そういうことじゃ)
(ありがとう、神様)
まあ、こんな感じかな?後はもう何も入ってないし
後で魔法の練習でもしようかな。夜中に
八日目であり、記念すべき(?)第2章第1話です。
毎度のごとく更新ペース遅いですね・・・・
出来るだけ早くしたいと思っているんですが・・・・・・・
なんにせよ、第2章もマイペースに頑張っていきますのでよろしくお願いします!
誤字脱字は発見次第修正いたします