七日目「初戦闘&到着」
さて、戦闘になったはいいものの、どうやって戦おうか。
そう考えていると、敵(スラ●ムっぽい)がぴょーんととんで体当たりしてきた。
「うわ!」
あっぶねぇ・・・よけれないわけではないけど、速く攻撃しないと疲れるな。
「あのう・・・・・剣を持ってないんですか?」
「・・・・・・・・はい・・・」
素直に借りたほうがいいだろうな・・・・
「これ、使います?古いものですけれど」
「ありがとうございます。」
ちなみに、俺が剣を受け取るまで、敵は攻撃してこなかった。
さて、仕切りなおしだ!!
取り合えず相手の攻撃をよけることからやってみようかな。攻撃食らいたくないし
俺がぎこちなく剣を構えていると再び敵がぴょ―んと飛んできて体当たりしてきた。
――――――――――――――
30分後
俺は、この30分の間、守りに集中していたため、敵の攻撃を受け流すことも出来るようになった。
その間、アルスは特に気にした様子も無く何も言ってこなかった。
さて、そろそろ攻撃に移るか!
「うおりゃあああああ!」
俺は、手に持っている剣で敵を切り付けた。
ぶにゅ、そんな音が聞こえた。
が、
敵は、まったくダメージを受けた様子が無かった。
「え?」
何で食らってないんだ?
「アルスさん。これってどういうことですか?」
「その魔物の特徴は体力は低いけど一撃で体力以上与えないとダメージを受けないみたいなんですよ。」
ちょっ、えぇぇぇ・・・・
「つまり、今のは全然ダメージを与えてないと?」
「そういうことですね。」
くそ!今ので渾身の一撃だったんだぞ!
そんなことを話しているうちに再び敵が体当たりしてきた。
「うお!」
くそ、このままだとジリ貧じゃないか!どうすれば・・・・・・
(がんばっとるか?亮谷)
(戦闘中に話しかけないでくださいよ神様!)
(何じゃ、戦闘中だったのか。)
「うお!」
(そうだ!神様なら何とかなるんじゃないですか?)
(そのくらいの下級の魔物では手助けなんてしないぞ?)
(俺の腕力じゃあ倒せないんですよ。)
しかし、神様補正どこ行った。
(魔法を使えばいいじゃないか)
(魔法使えるんですか!?)
きたぁ!!神様補正来た!!
(前に渡したバックがあるじゃろ。その中に魔法の専門書があるからそれに書いてあることを実践すれば使えるはずじゃぞ)
・・・・・
(読んでる暇が無いんですけど・・・・・)
(仕方ないのう。下級の炎の魔法を教えてやるからそれでその場をしのげ。)
(わかりました。)
(まず、火をイメージするのじゃ)
ええと、火・・・・火・・・・
(その後、火を手の上に出すことをイメージするのじゃ)
ううん・・・・こんな感じか?
(そして手のひらを空に向けながらこう唱えるのじゃ。『ファイラ』とな)
「『ファイラ』!」
おお!手のひらの上に火の玉が出てきた!!
「うおりゃあ!!」
俺は、その火の玉を敵に向かって投げた。
その火の玉が魔物にあたり、爆発音がした。
あたり一面煙に包まれた。
その煙が消えると、そこに魔物はいなかった。
「た・・・倒せた・・・・・・」
「お疲れ様です。」
これが魔法・・・・・
「それにしても、こんなに威力の高い魔法を使えるなんて・・・・リョウヤさんって記憶を失う前って凄い魔術師だったんでしょうかね?」
「普通、どれぐらいの威力なんですか?下級魔法って」
「え!あれって下級魔法だったんですか!!てっきり中級魔法だと・・・・・・・」
そんなに強かったのか・・・・・・
「えっと、下級魔法の威力ですね。普通、下級魔法は攻撃用としては使われていません。生活補助として使われています。」
「そうなんですか」
「中級魔法以上は攻撃用として使われています。」
なるほど、つまりさっきの威力は中級魔法並みの威力だと・・・・・
「たまに、下級魔法を攻撃に使える人もいますけど、ここまでの威力は滅多にいません。」
「はは・・・・・ははははは・・・」
使うのは控えたほうがよさそうだなぁ・・・・・
「さて、魔物も倒しましたし、行きましょうか。」
――――――――――――
そして数分後、小さな町『リック』に到着した。
すいません・・・・大幅に遅れました・・・
この話で第1章終了です。
皆様、今まで私の稚拙な文章を読んでいただき、ありがとうございます。
次回から第2章に入ります。
まだまだ続く予定ですが今までの更新ペースが遅いので、今後も同じようなペースが続くかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。
また、ご意見、ご指摘などもお願いします。
誤字脱字などは発見次第修正いたします。