学園入学試験
ここから学園編が始まります。
第9章:学園編 入学試験
入学試験当日、イグロス学園に向かうミアとハル。
ミアが試験の内容を教えながら向かっていた。
「いい?試験内容は剣への魔法、スキル付与した模擬戦、
魔力測定と魔法の使用、なんの属性が使えるのか
あとは筆記試験ね。」
「筆記試験か....魔法とかのことかな大丈夫かな」
心配するハルにミアが答える。
「あんたなら大丈夫よ確実に合格だわ」
「まぁもう自分の出せる力はわかってるし大丈夫か」
ーーそう楽観視しているハルだが、まだ自分の出せる力を甘く見ていた。
イグロス学園の前には、
すでに多くの受験者が集まっていた。
ただならぬ気配を放つ者、見るからに貴族と分かる者、
庶民的な者。
身分も実力もばらばらなのだろう。
「諸君!イグロス学園入学試験が間もなく始まる。
最初の試験は剣に魔法付与または、ソードスキルを使用し、
対人模擬戦を行ってもらう!」
「名前を呼ばれた者は台に上がるように!」
イグロス学園の先生だ。かなりのオーラを漂わせている。
さすが王国で一番の学園だ教師もかなり腕が立つ人を選んでいるのだろう。
ハルは少し緊張していた。
「では今から呼んでいく!呼ばれたものは前に!」
「アルナ・ミラノス! マロウ・ミュラン!前に」
呼ばれた者が前に出ていく。アルナという女の子とマロウ
という男が対決する模様だ。
アルナはかなり足が震えている。
「ふんっ足がすくんでいるぞ、本当にあの剣王ガルゼ・ミラノスの娘か?」
マロウという男が挑発する。
「あっ..あぁ..」
かなりアルナは緊張しているのか、声が届いていないみたいだ。
「初め!!!」
先生の掛け声とともに、マロウが剣にソードスキルを付与した。
「ソードスキル!ファイアブレード!!はああ!」
魔法を付与した瞬間切り込みに行った、だが勝負は一瞬だった。
切り込みに行ったマロウの剣が地面に突き刺さっていたのだ。
周りが唖然としてる中ハルだけはその一瞬で何が起こったか理解していた。
(なるほどなぁ)
「す、すごいわねあの女の子。何も見えなかったわ」
(剣の強度を上げただけなのか、速さは自力...すごいなあの子)
ハルはアテナと一晩中話していた時に魔法の構築術式や、
魔法の種類をほぼ頭にたたきこんでいた。
だから、ハルにはどのような魔法を付与しその効果が
発揮されるのかわかったのだ。
先生が止めの合図を出した。
「勝負あり!勝者アルナ・ミラノス!」
マロウという男はすごくおびえている。
「あっ..あ...」
あのような挑発をしていながら、負けたので悔しいし恥ずかしいのだろう。
一方アルナの方はほっと一息ついているようだ。
「次!ミア・コルナット! アラン・ミルド!」
ハルはすぐにミアが偽名を使っているのをわかった。
「お前なあ...」
ハルがあきれた声でミアに言うと
「大丈夫よコルナットは私の母の旧姓だから、偽名ではないわ!」
「そういう問題じゃない気がするんだが?」
ミアのおてんばに振り回されるハルはため息をつきながら
笑って呆れていた
「初め!!」
先生の合図が聞こえた瞬間にミアが飛び込んでいった。だが、ハルは気づく
「あれ?あいつ魔法付与してなくね?」
そう思った矢先、先生から一時中断の合図が入る
「いったんやめ!この試験は剣に魔法を付与して戦うか
ソードスキルを使用することだ。ミア・コルナット」
ミアは恥ずかしそうに謝った
「すみません...」
「では、再開する。初め!!」
先生が再開の合図を出したとき、ミアが剣に魔法を付与する。
「あれは....」
ハルはミアの剣に込められた魔法を見て驚いていた。
先生の方を見てもやはり少し驚いていた。
「勝負あり!勝者 ミア・コルナット!!」
ミアが喜びながら台から降りてくる。
「やったわよハルー!」
ものすごくうれしそうにしながら笑っている。
ーーちょっとかわいいなこいつ
そうミアに思いながら、さっきの魔法のことを聞いた。
「なぁミアさっき使った魔法って..」
「あ、やっぱり気づいた?ハルなら気づいてくれると思ったわよ!
そうあれは、私が独自に開発した魔法よ!剣の強度を足しながら、
属性攻撃を付与したの!」
「まあダブルエンチャントってとこね、
あんたならこんなの楽勝だと思うけどね!」
「そういえばミアって王族の子なんだった」
ハルはミアの天然やドジっこい所を見ているから、
そんなこと勝手にできないと思っていたのだ。
「次!ミカミ・ハル! イアン・ベル!前へ」
ハルの名前が呼ばれる
「頑張ってねハル!」
ミアが応援の言葉を言ってくれた。
「ああいってくる」
ハルが台に上がると相手も上がってきた。
ハルは考えた。この試験で全力を出してしまうと相手を殺してしまうと、
そう考えているときにアテナから助言が入った。
『全力でハル様が攻撃した場合相手の損傷率100%致命傷です。』
ハルはビクッとした。
「はいはい、忠告どうも...じゃあ2割程度でいいか」
「では初め!!!」
初めの合図が聞こえた。ハルはソードスキルを使用する。
「ソードスキル..《マギアブレード》」
ハルは適当にソードスキルを選んで、2割の力で剣に魔法を付与した。
だがオーラは2割の力のオーラではなかった。
そうそれは、神位だった。
相手はオーラにひるみ剣に魔法を付与するのが遅れていた。
ハルはチャンスと思い切りかかり剣をはじいて首元に剣先を突き付けた。
「っつ...し、勝負あり!! 勝者ミカミ・ハル!」
ハルは一息ついて周りを見渡すと全員こちらを驚いたような顔で見ている。
「な、なんですか?」
ハルが困惑しながら台を降りると先生から呼ばれた。
「ミカミ・ハル今すぐこちらまで来るように」
ハルが言われた通りに先生についていくと、学園長室に連れていかれた。




