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謎の声と謎の力

第6章 謎の声と謎の力


「・・おい邪魔だよ」

ものすごい野太く低い声が後ろから聞こえた。


振り向くとそこには大柄な亜人2人と、

ガタイがもの凄く良いそれでいて頭に傷がついた男が立っていた。


「おい、なにぼけっとしてんだよっ!!!」

そういったとたんガタイのいい大男からの速いパンチが飛んできた。


「ハル!!!」

ミアが叫ぶと同時に鈍い音が響いた。


(し、死ぬ!!)

ハルは目を瞑って下を向いた。


バコッッッッ!!


鈍い音が響くと同時に一瞬地面が揺れ、少し衝撃波が辺りをなびかせた。


「くっへへへへ、どうだこの俺様の新しくした身体強化魔法を喰らった感想...」

「へぇ!?」

男はかなり驚いた。


(あれ、痛くない。ん?これのどこが身体強化魔法なんだ?)

ハルにはただ肩を押されたくらいの感覚だったのだ。


【カウンター魔法:リバーサルを発動します。】

「ん?」


脳内に響く謎の声。


ドォォンッッ!!!

なぜか知らないが、ハルの拳が気づけば大男の顔面を深々と抉っていた。


「は?」

「え...?」

残された亜人の二人がきょとんと見ている。


「なあ今の魔法って....」

「ああ上位魔法のカウンター魔法だ、詠唱に時間がかかりすぎるから

殴り合いなんかに絶対使わない魔法」


「それをしかも無詠唱で....こいつなにもんだよ!逃げるぞ!!」


残された亜人の二人は、ハルに殴られた大柄の男を置いてさっさと逃げて行った。


「え、なにいまの???体が勝手に....」

自分の手を見つめて困惑するハル。


後ろを振り向くと、口をぽかんと開けているミアが見ているし、

周囲の人が足を止めてこちらを見ていた


「な、なに....?」


「ここは主に武器を売っていたりするから治安が悪いのよ。

ただあんたほんとにすごいのね....」


「ま、いいわよそんなこと最初から分かっていたし!」

「さ!とっとと防具買って学園を見に行くわよ!」


そうして一通り杖や剣などの装備を揃え学園の前でハルは絶句した。

「で、でかいな」


「まあねこの国で唯一の剣術や冒険者学、魔法を学べるところよ!」


「ん?冒険者学?なんだそれは冒険者って

ギルドに申請すればなれるんじゃないのか?」


少し疑問を感じ聞いてみた。


「まぁその手もあるけど、私たちみたいな子供は

ギルドで申請しても受けられるランクが決まってるのよ」


「そこでこの学園で冒険者学を学べば高いランクに行けるし

報酬も多くもらえるってわけよ」


「へぇなるほどねーー、そういえば入学式はいつなんだ?」


「あー来週あたりかな?試験もあるからそのときになったらまた声かけるわ!」


ーーーそんな軽い感じでいいのか?


ハルは少し戸惑いながらもう一つの疑問が浮かんできた。

「そういえば、なんでミアは俺と学園に行こうと思ったんだ?」


ハルが転生者と知った途端声色を変えてイグロス学園に行こうと言っていたミアが

理由を言わなかったことにハルは違和感を覚えていた。


「ああ、そういえば言ってなかったわね」


ミアは思い出したように指を立てた。


「私はもともと、イグロス学園の中等部に通ってたの。

高等部への進学は自主性で、条件を満たせばいつでも上がれるんだけど……」


そこで一度、言葉を切る。

「高等部になるとね、実際にダンジョンに入ったり、学園で捕らえられてる魔物を相手にした実戦訓練が増えるのよ」


「……それ、結構危なくない?」


「だからこそよ。高等部では2人以上でのパーティー登録が推奨されてるの」


ミアは当然のことのように肩をすくめる。


「一人で突っ走るバカもいるけど、

成績も生存率も、ちゃんと組んでる方が圧倒的に上なの」


「それに……あなたには、この国の歴史のことも知っておいてもらいたいし」

「この国の歴史?」


「そう。何も知らないまま力だけ持ってるのは、危ないでしょ?」

そう言って、ミアはハルをまっすぐ見た。


そんなやり取りをした後ハルたちは宿舎に戻った。


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