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イグロス王国の街

第5章:イグロス王国の街


「――あなたを最後まで愛していました。」

またあの声、異世界に転生する前も聞いた声。


ドンドンドンドン!!


「こらハル!いつまで寝てんの!街までお買い物行くって言ったでしょ!

早く起きなさい!」


ガチャ 扉が開きミアが布団をはぐ。


「ん、んーー」


「あんたほんとに最強なの....?朝弱すぎるんじゃない?」



寝癖を爆発させたまま店に入り、あくび混じりに朝食を詰め込む。

(ね、眠い。それにこいつはなんで朝からこんなに食えるんだよ。)


胃もたれしそうなハルをよそにミアは

「ほら、ハルも食べてすぐに行くよ!!」


「ふぁぁい」

あくびをしながら返事をした。


店を出てまず向かったのがなんとも高級な仕立て屋だった。

現世からきたハルにとってもその仕立て屋が高級だとすぐに分かった。


「あ!リーンおばさん!」


ミアが元気な声で呼ぶ、その先にはごく普通のおばあさんがいた。


「あれ、できてる?」


ミアが元気に言うと


「ああ、できてるよちょいとお待ちなさい。

ほんとに元気がいいねぇミアお嬢様は」


「なぁ今のおばさんって?」


そうミアに聞いた。


「私のおばさま!この仕立て屋は私たちの

イグロス・メルベック家の専門の仕立て屋なの!」


「ん?メルベック?苗字はないんじゃなかったのか?」


ミアが出会ったときに言っていたことと矛盾している、

疑問に思ったハルは聞いたすると...


「あっ、、、、別にいいでしょそんなこと!!」

なぜか怒られてしまった。


「まぁまだ言ってんのかい、あんたはホントに王家の苗字が嫌いなんだねぇ、」


「そうなのか?なぜ嫌いなんだ」


「ま、まあ王族だからって周りの人にペコペコされてたら行動しづらいし、

人に頭下げられるのとか好きじゃないし!!」


なんとこの世界にないと思っていた苗字はあったのだ。


「じゃ、じゃあ本当に?」

「はあ、ええそうよ私の名前はミア・イグロス・メルベックよ」


にわかに信じてはいなかったがまさか本当に王族だったのか。


「もう!リーンおばさんがへんなこというからよ!」


「ごめんなさいねぇミアお嬢様、はてこの制服そこの貴殿が着るのかい?」


「ええそうよこの人は私の相棒のハルよ!そして転生者なの!」

腕にしがみつくミア。


ーーえ?いつの間に相棒になったの?


「まあなんとこの世界では珍しい転生者様でございましたか、

ぜひ城にお顔をお出ししてください」


深々とお辞儀された。


「て、転生者ってそんなに珍しいんですか?」


「昔、600年前このイグロス王国に隣国の

デルリア皇国の使い龍 デルベッダドラゴン」


「別名『厄災龍』がこの国に攻撃を始めたとき

救ってくださったのが転生者さまです。」


「その転生者様は、龍を撃退したにもかかわらず嫌な顔一つもせずに、

王国の復興に貢献したと語られてきています。」


と仕立て屋の店主が言った。


「なるほどねぇ」


「転生者様には王家で振る舞い、感謝の礼を差し出すという伝統がございます。」

「なので、王家に一度お顔をお出しくださいませ。ハル様」


「わ、わかりました」

ーうわぁなんか嫌な予感する...


「じゃあ次は武具街ね!」


元気なミアが言いながら引っ張る。

そしてついた場所は何とも、ものすごい熱気だ。


鉄を打つ音、魔法の光、魔法を放った時に出る煙などが混じり合って

現世からきたハルは目を見開くしかなかった。


「なぁ武具街っていつもこんななの?」

ミアに聞いた


「ええそうよ!ここがイグロス王国随一の武具街、マベル街よ!」

「ここでは、杖、剣、盾、なんでもそろってるわよ!ただ、」


「ただ?」

ミア少し下を向きながら放った言葉の意味が次の瞬間わかった。

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