進化
第30章 進化
そうして、本をすべて読み切ったハルにアテナが告げた。
『ベラエルの書ⅰ・ⅱ・ⅲをすべて読破したことを確認。進化を開始します』
ハルは自分がこれからどうなるのか分かっていた。足元から青い光が出てきてハルを包んだその瞬間
ハルは気を失った。
その間にアテナとハルは進化を開始していた。
『ベラエルの記憶を入手。管理者の進化を開始。管理者から世界叡智ノ神
(ばんゆうえいちのかみ )《セラフ》へ進化。名をアテナに継続』
『続いて転生者水上ハルの進化を開始。転生者から神格継承体へ進化』
『以降、人間でありながら天使と同等否、それ以上の能力行使を可能とする』
『ステータス???の開放の上限をみたしました。解放します』
『解放完了しました。究極神位スキル(アルティメットエクストラスキル)《熾天創生》(ジェネシス)を開放』
『このスキルは天使ベラエルのスキルであり、頭で考えたことをそのまま具現化し
その物体の数値をさらに格上げする能力です』
『水上ハルのステータスをMAXから無限に進化、さらなる能力を覚醒』
『天使ベラエルのスキルを獲得したことにより、天使の加護を獲得』
『天使の翼を獲得、空中移動速度が上がりました』
『称号天使を知る者を獲得、いつでも天使を呼び込めます』
『以上、進化を完了しました』
ハルとアテナの進化を完了し、ハルが目覚めたのは2時間後だった。
「――ずっと待ってるからね。」
声と同時に目覚めたハル、その目からは涙が零れていた。
ハルは震える声でその夢の中から聞こえた声に応えた。
「あの声...」
「ずっと、俺に語りかけてくれて俺のことを待っていたんだな...ガヴァエル...」
あの声は先祖であったベラエルの記憶を介して、ハルに届いていた声だったのだ。
ハルはその場に蹲り泣いていた。




