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転生者と召喚者と天使ⅰ

この章では、転生者・召喚者・天使に関する重要な情報が明かされます。

物語の核心に触れる章となりますので、ゆっくり読んでいただけると嬉しいです。

第27章 転生者と召喚者と天使ⅰ


ハルは王都に戻った直後、すぐに教会の地下に行き一般には公開されていない情報を漁った。

だがそこには国の情勢や誰が裏金を流していたか、そんな資料ばかりだった。


「なんだよこれ、何もないじゃんか」

期待外れの結果にハルはため息をつきながら書庫を後にしようとしたとき、ふと目に留まった棚があった。

そこだけ、空気が違った。


その棚には青、緑、赤の順番でⅰ・ⅱ・ⅲ

と書いてある書物を見つけた

「これは...?」


その本を開くと、著者には『ベラエル』と、そう書いてあった。

「ベラエル!?」

ハルはそこで、ベラエルという名前に大きな声を出した。


本を開くと、ⅰにはベラエルの過去、

ⅱには堕天戦争の概要

ⅲには堕天戦争の後が書いてあると記されていた。


ⅰの内容にはこう記してあった。

『私の名前はベラエル。この世界に転生してきた元人間で日本人だ。これを見ている頃は俺はもうこの世界にはいない。

だが、これを必ず見つけてくれる子がいることを願っている』


『俺は今は天使ガヴァエルのもとで「召喚者」と呼ばれている。

俺を魔王軍と天使軍の戦争(堕天戦争)の兵器として育てているみたいだ』


『俺はステータスがMAXで戦争において強力な戦力になるためにガヴァエルが作り出したらしい。

そして俺はエクストラソードスキル《マギアブレード》を生み出した。

このスキルは魔物や魔族、悪魔に絶大な効果を発揮する』


『そして俺はガヴァエルの元で長い間戦い方を学ばされた。そしていつの間にかガヴァエルは俺のことを愛する対象として見てしまった。だが俺もそれに応えてしまい、ガヴァエルと結ばれ人間だった俺は天使に進化してしまったんだ。そしてこのベラエルという新しい名前を授けられた』


『天使は上位階級魔物として知られていて、この世界では創造主と呼ばれる存在だった。

天使は基本的に頭で思ったことを具現化できる能力を持っていたそれを《熾天創生》(ジェネシス)と呼んだ』


ページはそこで終わっていた。


そこには、英雄譚でも神話でもない。

ひとりの転生者が、

人間であることを捨てるまでの過去が、

淡々と記されていた。


「まさかベラエルが元人間で元日本人だったなんて...」


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