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悪魔との契約

第26章 悪魔との契約


ゼルガとの戦いを終え、ハルは後ろで待っていたミアたちの元へと向かった。

ゼオンが不安そうにハルに言った。

「ハル、あいつに勝てるのか?お前なら勝てるんだよな?」


「・・・」

その問いに、ハルの答えは下を向き、沈黙した。

ハルには限界がない、ステータスはMAX、魔力は無尽蔵。

強くなろうと思えば、いくらでも強くなれる。


それでも


(勝てる気がしない...)


胸の奥に、初めて感じる感覚があった。

それは、焦りでも恐怖でもない。

「どう戦えばいいか分からない」という、純粋な戸惑い。


ハルは転生者だ。

剣士でも魔術師でもない。



だがハルは、戦闘などもってのほかで、いきなり転生してきて剣など、人生で握ったこともない。


戦闘経験も、命を懸けた読み合いも、

この世界に来てから学んだにすぎない。


(力はある。でも、使い方が追いついていない)


ゼルガの剣は重かった。

カイゼルと戦った時よりも、ベルベラと戦った時よりも

勢いでなんとかできる相手ではなかった。


ハルは、初めて思い知らされた。

最強であることと、勝てることは同義ではない。


ハルはいったん全員の無事を確認した後、

カイゼルの応援に行った。


カイゼルたちは多少苦戦していたが、ハル達と合流したことで

事なきを得た。


「ありがとう、助かったよハル殿そしてその友人たちよ」

「それで、親玉には会えたのか?」


カイゼルはハルに、クリムゾン・ストームを操っている者を打ち取ったのかを聞いた。

カイゼル自身はハルのことを信頼していた。


だがハルから返ってきた返事は、カイゼルを驚愕させた。

「いや、僕の力不足で手も足も出ませんでした」

「相手はガルーシャさんが言っていたゼルガ・アークレイドでした」


「ハル殿が太刀打ちできないとは...あやつ...」

その口ぶりはゼルガのことを知っているようだった。

ハル達とカイゼルが話をしているところにガルーシャが来た。


「あいつはもう人間じゃねぇ悪魔になっちまった」

ガルーシャのその言葉に場にいたも者は固まった。


ハルはガルーシャに詳細を聞いた

「それは...どういうことですか?」


カイゼルがガルーシャを止めるように口を挟んだが、

ガルーシャは手をあげカイゼルを黙らせた。


ガルーシャはゼルガについて話した。

「あいつは、元々イグロス王国騎士団の准筆頭剣士だったんだ。

俺の部下で2番隊を率いてた。」


「ある日、団長不在で俺とゼルガで任務がきた。俺はその任務は騎士団全体で動くべきだと判断して、

ゼルガを止めた。だが、あいつは違った」


「ゼルガは自分ならやれると言って自分の力を過信して任務に行こうとした。俺はそれを団長に許可も取らずに行くのは規則違反、

だからあいつを必死で止めたんだ」


「そしたらそこで口論になっちまった」


「結局俺はあいつを止められずに任務に出しちまった」


ガルーシャは下を向いて自分の過去の失態をまだ悔やむかのようにハル達に話した。

カイゼルはずっと黙っていた。


「それで、その任務でなにかあったんですか?」

ハルは続きをガルーシャに聞いた


ガルーシャの顔を見てこれ以上話すのはガルーシャの負担になると思い、カイゼルからの説明を聞いた

「ここからは私から話そう」


「その任務とは、ただの少し魔物の活性化がされていた森の調査で危険度はなかったんだ。だが、任務中に魔族が乗り込んできた」


「その時はちょうど魔族がその森を乗っ取ろうとしていたところに、

ゼルガの部隊が行ってしまってそこでゼルガ隊は抗う間もなく全滅した」


「そこで、あいつは親玉の悪魔に力が欲しいのかとか言われて契約したのだろう。

我々が着いたころにはあいつは人間の頃の姿をしていなかった」


「これは私の失態だ。不在ながらもう少し状況を確認しておけば....」

カイゼルも悔やんでいるがそれを聞いたガルーシャはそれを全力で否定した。


「そんなことはねぇ!団長は悪くねぇよ、悪いのは俺なんだ。

あいつのことあの場で、殺れたのに.....」


ハルはそんな2人を見て


(俺がもっと強くならないといけない)


ハルが声に出した

「悔やんでてもしょうがないですよ。僕だって、どうやって戦っていいかわからなくて逃してしまったんです。

次は皆さんで協力してゼルガを倒しましょう」


その言葉に全員がうなずいた


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