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襲来

クリムゾン・ストーム編始まります。

第23章 クリムゾン・ストーム編:襲来


同棲の1日目が終わった2人、朝からミアがドタバタして準備している中、ハルは爆睡していた。


「んんーーうるさいよお」

「ちょっとハル!もう朝よ!遅刻しちゃうわ!」


今は朝の8時頃、学園の授業開始時間は9時からであと1時間もある。

それにハルはずっと寝ている理由があった。

「だってこの家学園から5分だよ?なんでそんなに急いでるの」


ミアはハッとした。ミアはずっと宿舎にいるつもりだった。

「そうだったわ...私たち昨日から同棲しているんだった」

「なーんだ、そんなに急いで準備する必要ないじゃない。でもハルあなたは、起きないとだめよ。あなたは朝食を作るんだから」


ハルは言った。

「残念だけど、昨日のうちにメイドさんに今日の朝食を作るように言っているのだ」


ミアは頬を膨らませ、ハルを叩いた。

「いてっ」

「え?なんで?」


「ふんっもういいわ、今日は一人で行く!」


ハルは自分が悪いことをしたとは微塵も思っていないが、なぜミアがあんな態度を取ったのか、わからなかった。

(なんでミアはあんなに怒ってたんだ...?)


「ハル様、お先にミア様が外出いたしました。朝食はお食べになられますか?」

「ああ、ありがとういただくよ」


ハルは急いでベッドから出て朝食を食べ始めた。

そこでハルは昨日の出来事を思い出しメイドに聞いた。

「あのさメイドさん、魚って食べれると思う?」


メイドは渋った顔をしながら首をかしげて言った。

「さぁ、私は捌いたことはありませんし、お肉が食べられるだけで満足だと思いますよ」


ハルはこの世界が食に関してそれほど興味が無いのだと確信した。

「....ふ~んあ、そうだ。メイドさんって名前なんて言うの?」

「ずっとメイドさん呼びだと距離あるし名前で呼ばせてよ」


メイドはかしこまった姿勢で頭を下げ名を名乗った。

「改めまして、ご主人様。わたくし、リリィ・メルネと申します。

こちらのお屋敷でご主人様のお手伝いをさせていただくことになりました。

お料理やお掃除はもちろん戦闘も得意ですので、どうぞ遠慮なくお申し付けくださいませ」


「リリィか、よろしく」

「あ!もうこんな時間だ行ってくるよ」


リリィはまだ頭を下げながら

「はいお気をつけて行ってらっしゃいませ」


扉を開けると、その横に人影が見えた。ハルはその人影に目を向けたらそこには見慣れた顔が下を向きながら足を揺らしていた。


「ミア!?」

ミアだった。もうとっくに学園に行ったと思ってたハルはミアに驚き後ずさりしてしまった。


「なによ、待ってちゃ悪いの?あんたと一緒に行きたいとかじゃなくて、

お腹が空いて学校に行けなかっただけだし!」


(何を言ってるんだこいつは意味が分からない)


「じゃあごはん食べればよかったじゃんか」

「そういうことじゃないのよ....」


ハルはいまだにミアのことがよくわからない。

そんなことを思いつつ学園に着きゼオンとイリスと雑談をしたり朝の時間を

過ごし、そして授業が始まった。


授業をしていると外を見ていたハルが違和感を覚えた。

(ん?なんだこの感覚....)


その瞬間空が段々赤くなってきた。


空が赤くなって来たと同時に、王都放送が入った。


「皆さん!落ち着いて聞いてください。超大規模なクリムゾン・ストームが発生しました。戦えるものは外門に!

一般市民と非戦闘員は中央広場でキャンプがあります。そこに避難を!」


それを聞いた、王都は大騒ぎ。

もちろん学園も騒ぎが収まることはなく一斉に教室や学園から出て、みんな避難している。もう全員錯乱状態だった。


「ハル!!」


避難する多くの人に押されるミアの手を、ハルは取って引き寄せた。

ハルはとても落ち着いていた。


「イリスとゼオンを呼んで家で待機するんだ」

「家にはメイドの人がいる、あの人は強い。ミアたちを守ってくれる」


ミアはもうハル1人に背負わせたり、1人で戦ってほしくないという思いの方が強く引き留めた。


「嫌!ハルと一緒に戦いたい。私だって役に立てるわよ!」

「もうハル1人に危ないことを任せたくないの」


ハルはその泣きそう目なのに戦いたいと言っているかのような目を見て決心した

「わかった、一緒に行こう」

「おいおい、俺たち仲間外れか?」


横から聞き覚えの声と姿。

「ゼオン!イリスまで!」


「わかったよ、みんなで戦おう。ただし無理だと思ったら撤退する。いいな?」


「おう!」

そのハルの頼れる言葉に全員自信が溢れた。


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