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魔法練習

第17章 魔法練習


ハルは王への謁見の後、自分の力の全貌も把握していない状態で戦いに臨む可能性があると考え、

図書館やアテナの助言を受けながら、魔法やスキル、魔物について寝る間を惜しんで勉強を重ねた。


いくら自分が授かって強力な魔法を使えるとしても、人に教えられなければ意味がない。

だからハルは寝る間も惜しみ、付与魔法や全属性魔法の魔法陣構築を学んだ。


知力に上限のない彼は、数時間もすれば学んだすべてを完全に理解してしまう。


その成果は、数週間後にはミアやイリス、ゼオンに対しても実践的な訓練と魔法指導ができるようになっていた。


ミア、イリスには魔法を中心的に、ゼオンには剣への付与魔法や実践訓練をハルは教えていた。

「喰らいなさいイリス!これが私のミニフレイムよ!!」


自信満々にミアがミニフレイムを出そうとするが、黒い煙しか魔法陣から出ない。

「なんで出ないのよ!!詠唱すれば出るのに無詠唱だと出ないのはなんでよ!!ハル!教えなさい!!」


ハルが詳しく助言した。

「魔力の乱れが激しいんだミアは。人の中には絶えず魔力が流れ続けている、それを無意識にできるのが詠唱発動法なんだ」

「詠唱してるときは魔法陣に魔力を込めるってみんな認識だから無意識にできるんだ。わかりやすく言えば補助輪だな」


魔法の扱いには自信があったイリスがハルに言った。

「え、ハル。魔力の流れがみえるの?基本的に魔力の流れって人からは見えないものだし、

自分でも魔法の熟練度が高くないとわからないものよ」


「え、そうなの」


ハルは勉強しているときに取得したスキル【魔力凝視】を獲得していたから、ミアの体に流れる魔力を見ることができていた。


ミアは何かわかったようにハルに言った。

「なるほど!わかったわやってみる!!」


ミアは目を閉じ魔力の流れを意識して炎属性の魔法陣を構築する。

すると、リンゴくらいの大きさの炎がミアの片手から出た。ハルは目を見開いた。

少しアドバイスしただけで、ミアができるようになっているからだ。


「やった!やったあ!!できたできたー!!」


ミアは高く声をあげながら喜んだ。それを見ていたハルも無意識に笑みがこぼれていた。



「おいおい、俺より先に火属性をマスターするんじゃないか?俺も負けてらんねぇな!行くぞハル!」


ゼオンが焦ったようにミアに言いながらハルに切りかかる。


「わあぁ!あぶないなぁ、木刀といえど反射的に力有り余ってお前をケガさせるわけにはいかないだろう?」


余裕を見せるハルに、ゼオンは少しがっかりした声で言った。


「お前には不意打ちもダメなのか、勝てる未来が見えないな。

そもそも勝てるはずなんてないんだろうけどさ」


そう会話をしていた横からミアが大きな声で、言った


「そうだ!みんなでダンジョンに行きましょう!!ダンジョンなら魔物にも魔法が使えるか試せるし、

スキルも手に入れられるから一石二鳥よね!」


イリスとゼオンはそれに賛同するように声を上げた

「それは良い考えだと思うわ、私もハルに新しい魔法教えてもらいたいし」


「そうだな!俺もハルから教わった付与魔法で、魔物切りたいしな!」


ハルはみんなの声に圧倒され、了承する。


「すごいやる気だな、みんなのレベルもそこそこあげないといけないしな。よし行くか!」



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