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もう一つのエクストラスキル

第12章 学園編:もう一つのエクストラスキル


合格発表が終わり帰ろうとしていた時後ろから声がした。

「おい、」


振り向くとそこには金髪の受験生がいた。

「君は...」


「おい、お前インチキしてんじゃねーよ。なんでお前みたいな

冴えないやつがあんな無詠唱魔法使えんだよ、

お前魔族だろ?魔族が学園に乗り込んできたんだろ!」


「この俺様、エリク・フォード様が相手をしてやる!」


魔族という言葉に周りがざわつき始める。


エリク・フォード最終順位3位の男だ。その男が発した言葉にミアが答える。

「あんた何言ってんのよ、ハルはしっかりとした人間よ!」


「黙れよ王族の落ちこぼれ(笑)お前が俺の下にいることは気に食わないが、

お前に口答えされるのも気にくわねぇ!死ねや!」


ミアに斬りかかる


「きゃっ」


カキンッッ!!

ミアが目を開けると前にはハルがエリクの剣を防ぎ立っていた。


「チッ邪魔するんじゃねーよ魔族!お前は後で相手してやるから、

待っとけよ。俺はそこの落ちこぼれをいたぶるんだよぉ!!」


「落ちこぼれ?ミアがか?」


「ああそうだよこいつぁ王家の中で唯一体力が少なくて、剣もまともに使えない、

魔力量も一般的に少ない。そんな奴が4位だなんてこの学園も落ちたもんだよなぁ」


嘲笑いながらミアを侮辱するエリクにハルは初めて、腹を立てた。

それはミアの笑顔やミアの喜ぶところそれをハルは近くで見てきているからだ。


出会って間もない時間だけどそれでもハルはミアが侮辱されるのが許せなかった。


「お前、ミアのあの剣に付与した魔法わかったか?」

ハルが憤怒した声でエリクに聞く。


「ああ?知らねぇよそいつのかけた魔法なんか、どうせろくでもねぇカスみてえなまほ....」


ボゴッッ!!!


「は?」


ハルがエリクの顔を殴った瞬間エリクは吹っ飛んだ。エリクはハルの拳をとらえることなく吹っ飛んだのだ。


「な、なにが起こった?殴られたのか?この俺様が??」

エリクは何が起きているのか理解ができなかった。

近づいて来るハルに恐怖を覚えた。


「ちっ、たまたまだろくそ魔族が!」

エリクはまだハルのことを挑発する。


ハルは、アテナに聞いた。

「『アテナ』、俺は拳で人は殺せるか?」


アテナは少し間を置いてハルに告げた。


『....可能です。ですが即死でもなく、時間もかかることでしょう。』


アテナはハルが脳内で考えていることがわかる。アテナはハルに提案した。


『ハル様が剣を抜かずに殴りで戦うのであれば、パワー制御を実行しますか?』


「ああ」


エリクはまだハルに敵意を向け切りかかってくる

「くっそがああ!死ねやあ!」


ハルはソードスキルも使わないエリクの剣筋など目を瞑っても避けれるほどに、

感情に身を任せていた。ミアが侮辱されて本当に許せなかったからだ。


剣がハルに届かないエリクはだんだん足がすくみ、

剣を持つ力がなくなってきていた。


「くそ!くそ!なんで当たんないんだ!」


無慈悲にもハルはエリクの手をかなり強い力で握り、

剣を落とさせてもう一発殴った。

エリクは20mくらい吹っ飛んだ。


「ぐはっ!」


吐血するエリク


「なな、なんだよお前は!!本当に魔族なのか!?

悪かったよ、冗談だったんだ。もう揶揄わないし近づきもしないからさ!」


恐怖で震えるエリクの声に耳を貸さないハル。


「お前は、人を勝手に魔族と決めつけて勝手に落ちこぼれと侮辱した。

ミアがなんの魔法を使ったのかも知らないで。」


歩きながらしゃべって近づいて来るハルにエリクはもう一度覚悟を決めた。

「クッソ...!やってやるよ、クソ魔族が!『スキル:ローヒール!』」


エリクはハルに殴られたところを回復させて、ハルに剣を向けた。


「まだ、人を魔族呼ばわりか。お前は本当に痛い目を見ないと気が

済まないみたいだな」


「クソが!喰らえよ俺様のソードスキルを!!」

『ミドル・ソードスキル:ゼロディバイトォォォ!!』


エリクの剣が紫のオーラに包まれ、

そのオーラがそのまま鋭くハルの方へ向かってきた。


ミアが不安そうに叫んだ。


「ハル!!!!!!!」


あれはミドル・ソードスキルのゼロディバイト、膨大な魔力量と引き換えに攻撃力は絶大、

1つの山が消し飛ぶくらいの強さ...

さすがのハルでも喰らったらひとたまりもないのに!


ハルは立ち尽くしたまま何もしない。


「へっ死ねよクソ魔族が!!!!」


紫のオーラを纏っている剣で空を切った。

紫の炎のような鋭い攻撃をハルに向かって放った。


『危険です。このまま食らえば損傷率90%over』

『すぐに魔法無効化の使用をお勧めします。』

『魔法無効化神位スキル:アークアブソープションを発動しますか?』


「発動」


『魔法無効化スキル:アークアブソープションを発動します』


黄色い炎のようなものがハルから出る。

エリクの放ったソードスキルを渦巻くように吸収した。


「「!?」」

ミアとエリクは驚愕した。


「今、何した...」


「ありえねぇ....神位?」


「使えるやつが...この世にいるのか...?」


エリクは分かったもう勝てないのだと、神位を使うハルにどれだけ

自分が懸命に努力しても叶うわけがないと。


「これが俺とお前の差だよ」


「はぁ?ありえねぇ...」

「アテナ俺の動きに合わせてオートで速度上げろ、パワー制御もオートにしろ

多分殺してしまう」


『速度上昇完了。パワー制御実行』


ハルはその場で踏み込み地面を蹴って20m以上もいる

エリクのところまで一瞬で行った。


その速度はハルとエリクよりも離れている

ミアの髪がなびくほどで土埃が舞うくらいだった。


「ちょ、待って....」

瞬きした瞬間にはエリクは天を向いていた。

さっきまで立ってハルのことが視界に入っていたのに今は空しか見えてない。


エリクはさらに吹っ飛んだ。木にぶつかりものすごい音がその場に響いた。

「ぐっっっはぁっ!!」

「お..お前はほ...んとうに....」


そう言いながらエリクは気絶した。


「ハル!!!!!」

ミアが泣きそうな声でハルのもとに走ってきた。

ハルは微笑みながら、ミアに言った。


「大丈夫?ケガなかった?」


そう優しく言うハルの言葉に頬を赤らめながら

「う、うん..大丈夫..」


それを上から見ていた学園長が呟く

「神位...それ以上かもな...」


「あっ、あやつめ庭をめちゃくちゃにしおって...」


そうしてイグロス学園入学試験が終わったのである。



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