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I seek you  作者: Mondlicht
2/2

We prepare for that

光陰矢の如し。僕たちは今ロケットの中に居る。出発まで残り1時間。

   


   「…………」

さっきから彼女の顔が暗い。今は地を立つための準備中。部屋には2人だけ。

気まずさが勝り話しかけた。

   「地球に戻ってきたらまた一緒に旅に出よう。」

   「…どうしたの?急に。」

反応をかろうじてしてくれるがトーンが普段より低い。

   「いや、なんとなく。」

   「なんとなくってなんなの?」

笑ってくれた。やっぱり笑顔がよく似合う。

   「そうだね。一緒にまた旅行しような。」

   「うん!」

我ながら子供のようだ。後から恥ずかしさが襲ってくる。

「あ、そういえば」と言いながら彼女がポケットからお守りらしきものを取り出した。

   「これあげる。」

青い石。これをくれるのか?君にとって安物ではなさそうなのに。

   「いいの?これもらっても。」

   「うん。いいよ。だってこの石を見て私を思い出してほしいから。」

儚さを目に浮かべながらはにかんで言ってきた。

  

   宇宙船発射まで10分前


 

私たちは宇宙船に乗り込んだ。船内には私たちの他にも5人くらいいる。もうすぐで地球から飛び立つ。カウントダウンのアナウンスが響く。カウントが進むにつれて船内の振動が増してくる。


   「10秒前」

とうとうこの時が来た。

「5秒前」「4」「3」「2」「1」

   「go」

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