テンプレ その一
テンプレその二があるかどうかは未定です。
あの悲惨な事件から二日が経過した。
その間俺は新たな情報をいくつか入手した。
その前に、一人称を僕にしておこうと思う。すぐに俺って言ってると母様が…
よし、この話終わり!次!
一つ目、自分のフルネームを昨日!初めて!知った!
もううまれて、大体十六か月ぐらになるのに!!
初めて知った!!
ラグラト・ドラコ・ネブラート
いい名前だと思う。
でも、語呂悪くない?
それは置いておいて二つ目、どうやら僕には同年代のお姫サマがいるらしい。
すっごくテンプレ。
でも、そんなに姫様と関わることはないでしょ。ピコン(フラグが立つ音)
あと、あの事件から母様とあまり会わない。
なんか怒ってる気がした。
怖かった。
目新しい情報はそれぐらい!じゃ!おやすみなさ~い。
◆◆◆◆◆父親視点◆◆◆◆◆
盛大に怒られた。
冷静になった今ではなんであんなことをしたのだろうと、後悔したし、反省している。
だが、妻は気づいていたのだろうか、あの目を。
あの目で見られて、俺は冷静でいられる自信がない。
我が息子ながらだいぶ恐ろしい。
「あなた、話を聞いてる?」
「ああ、きちんと聞いている。反省もしている。だからそろそろ許してくれないか?」
目の前で椅子に座る妻に返事をする。
「反省しているって言葉が出てる時点で反省してないのよだからダメ。」
妻はそういうが…
二日間ほぼずっと説教はおかしいだろ!!
俺、まだやらなきゃいけない仕事がたくさんあるんだが?!
そう、妻に訴え、いや、懇願していると、
「分かったわ。ただ許す代わりに一つお願いを聞いて?」
嫌な予感がする。昔、同僚に無理難題を押し付けられた時と同じ予感が。
「内容は?」
「お願い、聞いてくれる?」
ダメだこれ。俺も社交界で貴族の相手をしたことが結構あるのだが妻に勝てる気がしない。
諦めて、承諾し、話を聞いてとても驚いた。
なぜ、
「なぜ、ラグラと王女様を会わせるなんて話になる?!」
「だって、王妃様が、是非って手紙に書いてあったから。」
たしかに妻と王妃様は仲がいいのは知っている。
だが、手紙のやり取りをしているなど全く知らない。
「お願いを聞いてくれるんでしょ?だから決定ね。王妃様に大丈夫って送っておくわ。一応、二、三歳になってからってことになるだろうからよろしく。」
勝手に決められている。
仕方ないとあきらめるが幼い我が息子には同情する。
可哀想に、俺に拒否権はなかった。
どうか頑張ってくれ。
いや、そのくらいの年齢だと王女様と友人になったり、恋仲になったりする可能性が…
これから俺を襲うであろう激務に頭を抱えると同時に、妻の説教で、仕事が山ほどあることを思い出して、俺は胃薬を探し始めるのだった。
可哀想な父様、自業自得ですね。
次は主人公がなくなった後の前世のお話です。
悪役なのか友達なのかよくわからなくなってきます。
あと、ついでにいいねとブクマと感想とその他もろもろ、お待ちしています。(強欲