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何の変哲もない異世界冒険譚  作者: ヴェル
第一章 転生
12/17

引っ越し(二回目

前話のあれのせいで、また引っ越しをすることになりました。

お隣さんに挨拶しに行かなきゃいけません。

でも、この家から出た事がないので、やっぱり行かなくても大丈夫。

今、僕は恐怖を覚えている。

あの、脱獄計画を実行して、愚かにも檻に囚われて、助けて貰ったけど。

誰も怒らない。

元の部屋に戻らずにまた別の部屋に移動したっぽい。

家具の位置とか壁紙とか違うし。

メイドさんに前の部屋はどうなったのか聞いても

「あの部屋は汚れてしまったので」

としか言わない。

とても怖い。

でも、何よりも怖いのは急に警備員さんが増えたこと。

前までは一人~三人ぐらいだったのに最近は最低三人。

これでは抜け出せない。

いや、助けてもらう前に大人しくしてるって言っちゃったから抜け出さないけど。

長い間大人しくしている。

だから、模範囚として、待遇の向上を願ってもいいと思う。

ということで本が読みたいです。

部屋にある本棚の本を取ろうと近づくけど、メイドさんに止められる。

ならばとメイドさんに読んでもらおうと強請ったけど、

「奥様に禁止されておりますので」の一点張り。

なんでダメなんだ母様!

僕は拗ねたので、誰とも話さない。

母様がやってきたけど無視。

母様が落ち込み始めたけど無視。

母様が泣きそうになってる。

心が揺れるけど、母様が悪いので見ないふりを頑張る。

母様がこっちを見て、口を開く。

でも、僕は拗ねてるので、知らないし、なに言われても許さな

「ラグラ、絵本を読んであげるからこっちに来て。」

「うんっ!!」

即落ちです。二コマもいらなかった。

自分でもちょろいと思うけど、仕方ないよね

本が読みたかったし。





◆◆◆◆◆母様視点◆◆◆◆◆



ラグラに嫌われた。

今日のお仕事が終わって、やっとラグラと遊べると思ったのに。

ラグラが私の話を聞いてくれない。

こっちを見てくれないし、私が何かダメな事をしたのか、考えるけど思い浮かばない。

どうしようと泣きそうに立ってきたところでメイドが小さな声で話しかけてくる。

「ラグラ様は御本が読みたいと仰っておりました。奥様が私が最初に読み聞かせると仰っておりましたので、そう伝えたところ、拗ねておられるので奥様が読み聞かせてあげるのが良いのではないでしょうか。」

びっくりした。

まさか、私が最初にラグラに読んであげたいと思っていたせいだなんて考えもしなかった。

でも、一歳と半年ぐらいで、本を読みたがるって、私の子は天才だと思う。

本棚から絵本を一冊取り出して、ラグラを呼ぶ。

「ラグラ、絵本を読んであげるからこっちに来て。」

「うんっ!!」

そう言って私に向けられた笑顔に私が浄化されていく。

ラグラは浄化魔術が使えるのだろう。

この笑顔があればどんなアンデットでも、一瞬で浄化できると思う。

そのまま私の膝の上に座って、こちらをキラキラした目で見つめてくる。

「なに読んでくれるの?」

「これよ」

私はそう言って横に置いていた絵本を見せる。

騎士伝説

だいぶ昔のこの国の英雄、この家のご先祖様をもとにした絵本で、英雄シリーズと呼ばれているシリーズのうちの一つだ。

絵本はお金がとてもかかるのだが、王族が文字の普及と、英雄たちの功績を讃える為にと言って、国民も簡単に読めるようになっている。

このシリーズのおかげで、この国では犯罪者になったり、詐欺に会う人が少なくなっており、治安維持にも貢献している。

英雄シリーズには初代国王の話もあるので、それを戒めとし、傲慢な人が王になった時、クーデターが起こりやすくしている。

そう、私は睨んでいる。

理想像を作り、それに向かって努力するようにする。

これを作った当時の王は賢王と言ってもいいだろう。

そう言った考えを抜きにすれば単純にいい作品であり、読みやすいものだと思う。

ラグラはこういうものが好きなのか、喜んでくれたので私も嬉しくなって、登場人物の真似までしてしまった。

恥ずかしかったが、ラグラは喜んでくれたので、よかったと思う。

読み終わると、だいぶ遅い時間になったのでラグラを寝かせる。

ラグラは他の絵本も読んでねと、私に強請ってきた。

私がいいよというとラグラは安心したのかすぐに夢の世界へと旅立ってしまった。

次はどれにするか悩んでいると私もいつの間にか眠くなってくる。

「おやすみ、ラグラ」

私もラグラと同じ夢の世界へと旅立っていった。

裏話

英雄シリーズは今でも刊行されていて、今ある大体の職業のものが出ています。

冒険者のものもありますし、何なら勇者とか聖女とか魔王とかもあります。

大人になった時に見るバージョンもあります。

絵本の方は夢と理想を詰め込んだものですけど、そっちのバージョンで理想をぼっこぼこにされます。

魔王や、勇者、冒険者たちの苦労なんかをよく描写しています。

インタビューもあります。

どうやって聞いたんでしょう。

前の勇者がいたのは英雄シリーズが始まる前なんですけど。

この国の151不思議のうちの一つです。

因みにこの話に出てきた騎士が我が家の先祖であるということは伝えています。

ただし、主人公は眠かったので聞き逃しました。


余談

3月20日のアクセスが4時とか5時とかばっかなんですけど生活リズム大丈夫です?

そう言った時間に投稿する作者も悪いっちゃ悪いですけど…

オダマキのせいですかねぇ

謎ですねぇ



感想、よろしくお願いします。

考察してもらいたくて始めたと言ってもいい今作。

一応、その話より前の情報で考察してください。

ネタバレ防止のために。

そうじゃなくても感想をください。

「残されたもの」の感想、待ってます。

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評価って奴もあるらしいので、そっちもお願いします。

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