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真実の愛に目覚めたと殿下に婚約破棄をされたのですが、その恋の相手がいつもずるいずるいと私のものを盗る妹であれの性格のほうがいいって納得いきません。私が性格が悪くて妹いじめをしているというのも嘘ですし

作者: Lir

 私は双子として生まれました。


 双子なのに、お姉さまだから許しておやりといつも両親に言われてしました。

 姉妹とか言われても同じ日に生まれたのにです…。


「お姉さまのドレスのほうがいい!」


「…これはおじい様が下さったドレスで、それにあなたにもおなじものが来ています!」


「その色のほうがいい!」


 私は祖父からの誕生日の贈り物のドレスを見てそれがいいと泣く妹に困っていました。

 私は黄色、妹はピンク、お互い好きな色です。

 なのに私のほうがいいと泣くのです…。

 お父様にお前のドレスをおやりと言われて、泣く泣くあげたドレスは妹はすぐ破ってダメにしました。


「このぬいぐるみがいい、くましゃんがいい!」


「…あなたくまが嫌いと…」


「くましゃん! くましゃん!」


 私は誕生日のお父様からのプレゼントをねだられ、では交換しましょうというといやと妹に言われました。

 私はクマ、妹はうさぎ、お互い好きなぬいぐるみにしてくれたのですが…。


 私は母に言われて、クマのぬいぐるみを上げました。

 庭に打ち捨てられているのを三日後に見つけて、もう汚れているからと母に捨てられ泣きました。


 そこからは同じものをくれるように私がお願いしたので、ほしいほしい攻撃は減りましたが…。

 相変わらずでした。


「お姉さま、ずるいずるいですわ。私も…」


「これは交換もしてあげられませんし、あげるわけにはいきません」


 私が王太子殿下の婚約者に選ばれるといつものずるい攻撃がきました。

 私はでも首を振ります。


 さすがに両親も仕方ないといいました。


 しかし、甘えたでかわいい妹、しっかり者の姉などと言われています。ひねくれものとか…。

 ひねくれもします。こんなのとずっと一緒にいたら。両親もお姉さまだから許しておやりですし。


 私が選ばれた理由? 甘えたよりもしっかりしたほうがいいと思われたらしいです。




 私はそれなりに王宮でうまくやれていました。

 でも殿下に呼び出され…。


「お前と婚約破棄する! 身に覚えがあるだろう?」


 と言われてしまい、ありませんと首を振ると、妹いじめの罪だといわれてしまいました。


「妹をいじめてなんかいませんが」


「妹のカレンがお前にいじめられていると言ってきたんだ!」


「え?」


「いつもいつも大声で怒鳴られてしかられていると…」


 大声では怒鳴ってはいませんが、お勉強をさぼったのは怒ったことはあります。

 後、遊んでばかりいるのを怒ったことも…。


「妹いじめをする女などと婚約していられない!」


 弁明する私に言い訳するなと殿下は怒鳴りつけました。


「…お前みたいな気の強い女より、優しいカレンのほうがいいんだ!」


 私と妹は見た目はほぼ同じ、中身はまるで違うといわれてはいましたが…。

 私は妹に怒ったのは妹のためを思ってのものだったのに…。


 荷物をまとめさせられ、実家に帰ると、妹が待っていました。


「うふふ、私が殿下の婚約者になったのですわ」


「…私、あなたをいじめてなんかいませんわよ。あなたのためを思って!」


「それが鬱陶しかったのですわ、いつもいつも勉強しろ手伝えとか…」


 クスクスと笑うカレン、「婚約式には来てくださいね」と笑って、妹は出ていきました。


 私は父に言われ、婚約式に出ることになりました。

 でもこのままですますつもりはありません。

 私はある準備をして婚約式に出向いたのです。




「…ここに婚約を宣言す…」


「異議ありです!」


 私は手を挙げ、ある書類を壇上にいる陛下に手渡しました。

 皆が驚いた顔でこちらを見ています。


「これは…」


 陛下が目を通して、妹と殿下は何をしていると怒っています。両親もお前何をしでかしたと怒鳴ってますが、関係ありませんわ。


「…婚約式は中止する」


 陛下の一喝で静まり返る会場、皆が静まり返る中、私はフフッと笑ったのでした。




「…お姉さま、いったい何を…」


「あなたのふりをして男の方に迫っただけです。あなた、どれだけの男をだましていたのです?」


「…」


 私は牢の中にいる妹に笑いかけました。人のものをとるのが趣味のこの子の人の男をとる趣味に目を瞑ってきた来た私が間違っていました。

 私は心当たりがある男性に婚約の前にといって迫り、それにこたえてきた男たちを脅し、不義の証拠を集め、陛下に渡しただけです。


「お父様とお母様は領地没収だけですみそうですわ。あ、その領地は私が受け継ぎますけど」


「お姉さま!」


「あなたは、不義の罪で一生幽閉、殿下は廃嫡ですって、ではご機嫌よう」


 私は陛下と取引して、私が爵位を受け継ぐことに成功しました。

 悔しげにこちらをにらむ妹を見ていると爽快ですわ。

 私は気が強い女は嫌いだなどと言わない人と結婚し、幸せに暮らしました。


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