プロローグ…のようなもの
「30で魔法使いなら40で大魔法使いかしら…」
そんなことを呟きながら1人ケーキの蝋燭を吹き消した彼女は田中幸恵40才彼氏いない歴=年齢の処女である。
12月25日ー街中がクリスマス一色に染まり誰も彼もが家族や友人、恋人と共に過ごす賑やかな日に少し古ぼけたアパートの一室で彼女、田中幸恵は1人自分の誕生日を祝っていた。
コンビニで買ったイチゴのショートケーキを食べながら自分の人生について振り返ってみたが、少し考えてから特に振り返るような事もないということに気付き思考を中断した。
明日は派遣の仕事も休みだし久し振りにたっぷり眠れるな…と本日10本目の缶ビールに手を伸ばした…飲み過ぎである。
今日は酔い潰れてもいいだろうと沢山買い込んだ缶ビールがどんどん空になっていく…
「流石に…もうそろそろ寝ようかしら…」
本日21本目の缶ビールを飲み干したところでようやく眠りにつく。
田中幸恵が深い眠りについたころ彼女が住んでいるアパートは隣人の火の不始末により燃え上がる炎に包まれていた…
主人公……死亡。
本来ならここで田中幸恵は火災に巻き込まれ地獄やら天国やらに逝くことになるのだろうが…。
―――人間界ではないどこか
?「不憫だ…不憫すぎるっ…………よしっ決めたぞっ」
そう…たまたま人間界を覗いていた謎の存在によって
彼女の運命は全く違う方向へ進んでしまうらしい。
それが彼女にとって幸福なのか不幸なのか…
?「これを……んで…あれを……ん?…えーと…よしっ
これでいいっ…………はずだっ」
…もしかしたら不幸かもしれない……。
えー初めまして空竜幸夢です。
この作品を気に留めてくださりありがとうございます。
感謝感謝です。
小説は初めてなので稚拙な文章になるかと思いますが、
宜しくお願いします。