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奪われ人生から死んで……。

                                     

私は志村彩菜(しむらあやな)

妹に奪われてばかりの不幸な日々を送り、14才で死んだ少女です。


正直かなり酷い人生だったと心から思えます。

妹は両親(あのふたり)に甘やかされていました。

対する私は両親(あのふたり)から幼かった私でも分かる程にぞんざいな扱いを受けてました。



姉だという事を言い訳に我慢を強要されるのは当たり前。


ご飯やお弁当を偶にしか用意してくれないのは当たり前。


家事を押し付けて自分達だけお出かけするのは当たり前。


妹は新しい洋服や物で私は古い洋服や物なのは当たり前。


妹はお小遣いを貰ってるのに私は貰えないのは当たり前。


家族の中で私は一番底辺の立ち位置であるのは当たり前。


だから両親(あのふたり)や妹に馬鹿にされるのは当たり前。



妹は私のぞんざいな扱いを見て育ち,両親(あのふたり)同様に私をいつも奴隷にしていました。

何処にも私の居場所は無く,見つけても妹に知られて奪われ続け、更にはありもしない事をでっち上げては私を『可愛い妹を虐める姉』に仕立て上げてる始末。そして両親(あのふたり)みたいに私を責めます。

そのおかげで家でも学校でも底辺の位置にありました。

流石に私もくじけました。

友達も先生も親すらも手を差し伸べられずにいて。手の平を返されて。

妹にニヤニヤと影で嗤われて。

……そんな日々は、私が死んで終わりを告げた。


目を覚ますと、まだ夜にも関わらず辺りは真っ赤に明るく。

家が火事だと私は即座に知った………が。

棚の下敷きになって身動きが取れないでいました。

助けてと私は必死に叫んで手を伸ばすも、()は妹を大事そうに抱き上げ,(彼女)は妹に怪我がないかを確認して妹と一緒に火に包まれた家を出てしまった。

私を見る事無く。置き去りにして。


……これから私は死ぬのだろう。


私は火に包まれながらそう予感しました。


私の人生は全て奪われるばかりのものだったのか。


そうして、私の意識はぶっつりと黒に染まりました。



もうやっと。

終わる。

嗚呼…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ふざけんな。
































「おめでとうございます奥様!! 元気な女の子ですよ!!」

「よく頑張ったなお前!!」

「ああ…。何て可愛い私の赤ちゃん………」


………………………………どうしてこうなったんでしょうか?

誰か教えて下さい。

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