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魔王の契  作者:
1/6

出会い

仕組みを理解できていなくて、連載としてやり直しました…!


「悪いことばかりしてると、魔王たちに連れていかれるよ!」


そう言われて育ってきた。

魔王は畏怖すべき存在で、関わってはいけない存在。天災も争いも全て魔王たちが引き起こしている。

その言い伝えを誰しもが信じ、憎んできた。


「本当かなあ…」


ふと口からこぼれた。

周りの人も別に特別信じている訳ではない。いわゆる"迷信"のような、その程度のものだった。


ある日のことだった。

風が強く、雨もまるで滝のように降り、空では雷が鳴る。

この異常な天気にふと脳裏に過ぎる魔王の話。

その時、雷が落ちる。

建物は崩れ、地面はえぐれている。

雨は非情にも、川を氾濫させ、集落を崩壊へと導いていた。

あらゆる所で助けを呼ぶ声がして、命が潰えていく気配を微かに感じていた。

自分も例外なく川の氾濫に巻き込まれ、息を吸おうにも空気ではなく水がはいりこみ、死を感じていた。

その時、とてつもない強い力で引き上げられ、凄まじい速さで高台へと連れて行かれる。

すぐに止まったと思うと、ゆっくりと下ろされる。

そのちからの主は普通の青年に見えた。


「大丈夫かな?」


自分を連れてきた青年とは別の青年が尋ねる。

その青年の額には見慣れない模様が浮かんでいる。


「あ…」


魔王だ。

あの話は本当なのだと思った。

その瞬間鼓動が激しくなり、冷や汗が出てくる。

"魔王にはその力を示す場所に刻印がある"

でも、目の前の男は話で聞いていた魔王とはイメージが合わない。


「大丈夫…です…」


「…魔王…か」


不意に方に感触を感じ振り返ろうとすると、まるで自分の心の声を代弁したかのように声が聞こえる。

そこには、手のひらに"刻印"のある、青年だった。


「怪我はないみたい、…ただ僕たちに混乱してる。」


ただ困惑した、自分の状態を淡々と報告する青年と、それをさも当然かのように受け入れる青年がいる。それも魔王の印と呼ばれる模様を体に宿して。


「ま、魔王…?」


どうしても信じられなかった。聞いていた魔王たちは全員恐ろしく、見た目も怪物のように聞いていたが、目の前にいる青年たちはそれぞれ"刻印"があること以外、何処にも自分と違うところは見当たらなかった。


「…。」


誰も何も答えなかった、ただ少し困った顔をするだけ。

自分にわからなかった、なぜ彼らがそんな顔をするのか、なぜ、悲しそうな目をするのか。


「もう、助けられそうな人はいないみたいだ」


その時耳元に"刻印"のある青年が現れた、彼は残念そうに呟いた。


「僕たちに出来ることはここまでみたいだね。」


ここまでの様子を見ると、この"魔王"たちがこの天災を引き起こしたとは思えなかった。

それどころか自分を助けてくれた。

そう思った時には言葉が勝手に出てきた。


「…助けてくれてありがとうございました。」



「「「「…」」」」


4人ともなぜか少し驚いた顔をしていた。

ただ当然にお礼を言っただけなのに。


「…え?」


「はは、まさかお礼を言われるとはね。この刻印で僕たちが"魔王"と呼ばれている存在だときづいたんでしょう?」


額に刻印のある青年が笑いながら尋ねてきた。

あぁ、この人達はお礼など言われることが無いんだ、畏れられている存在だから…。


「…で、でも、助けてもらったので。」


「…生き残っている者は多くはないが、あまり私たちと一緒にいると魔王に魅入られたと言われてしまうよ。」


少し寂しげに、そう言うと、登ってきた方とは逆の方向を指を指す、残りの3人も、嬉しそうにだが悲しそうで寂しそうな複雑な顔をしていた。そんな顔に後ろ髪を引かれながらも、みんなの元へもどることにした。


この出会いが、僕の運命を大きく変えることになる。


最後までお読み頂きありがとうございます!

乞うご期待下さいませ!

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