表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

アオゾラ。

作者: mixer


知らなかった

貴方なんて知らなかった

その日 そこで ステージの上で

ギターを鳴らす貴方から目が離せなかった


誰 誰 誰


そして貴方を知った


校舎で擦れ違う

その一瞬に涙が出そうになった

時が止まればいい、何度も思い、そして想った



この気持ちは憧れだと思ってた

ある日聞いた これは恋

悲しく切なく愛おしい これが恋



でも何もしなかった 出来なかった

わたしは貴方を知っているよ

こんなに こんなに こんなに


でも貴方は知らない

わたしを 知らない



気軽に肩を叩く友人

髪をくしゃくしゃにする女子

「昨日さ」という雑談





なんで

なんでわたしは貴方より

遅く生まれちゃったのかな

わたしが居ない貴方の居る世界があった


口から出ない不満は

血管を伝って目から液体として出る



そんな貴方は今日居なくなる

梅の花は散り始め

桜の蕾は膨らむ

青空には見えない春の匂い



このまま貴方と別れるなんて

二度とギターを鳴らす姿を見られないなんて

いやだ いやだいやだいやだ

下唇を噛んだって

目から出る液体を止められる訳ないのに

口を押さえたって

嗚咽は止まりやしないのに





愛しい愛しい 貴方が 愛しい






距離は10メートル




息を吸い、涙を拭い、歩き出す




9メートル、8メートル、7メートル、




髪型 おかしくないかな




6メートル、5メートル、4メートル、



心臓が 口から出そう



3メートル、2メートル、1メートル、




前がどの方向だか分からない

心臓の音で周りの音が聞こえない

顔に血液が集中してるのが分かる

手は小刻みに震えている



息を吸った



口を開き

お腹に小さく力を入れた








「あのっ、先輩!」






前に居る人物は振り返る


これほどまでに

人を愛しいと思うことがあるのか

恋とはこれほどまで人を錯乱させるのか






「わたしっ…一年のっ…」






見上げた視界に

世界で一番愛しい人と

優しい青空が微笑みかけてくれた





初投稿です

文才…ないです

自己満足ってことで

笑って許してください


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ