[ルートY] Apostle(使徒)
_____羽田空港にて_______
「いい?今度パチンコ屋なんかで騒いだら...分かってるよね?」
「はい...」
「ぷはっ!がっつり絞られてやんの!」
「あんたもよペズ!」
「なんかあったらすぐレーナに言うから!」
「ぐぬっ...」
「...騒ぎは起こさん。仕事が終わればすぐ帰るさ」
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ジャラジャラジャラッッ
「「ぎゃははははッ!!!」」
「5万発じゃ5万発ッ!見張りが居なくなった途端調子が出てきやがったぜ!」
「これで昨日の6万円も浮かばれるってもんよ!がははッ!」
全く懲りない馬鹿2人。
私たちは同じ店、同じ台でまた4パチを打った。
すると昨日と打って変わって出てきたのは5万発!
すっかり仕事を忘れて響き渡る轟音と虹色に輝く液晶にのめり込む。
「はいどんどん!はいどんどん!はいどんどんどんどんどん!」
ペズは真顔で手拍子をしながら何かを唱えている。
もう脳みそが逝っちまってるらしい。
「おい!お前らうるせぇんだよ!店ん中は静かにしろ!」
「...あ?んだこいつ」
「せっかく人が5万発出して気持ちよくなってんのによ」
「おいフキ、こいつ諜報員だぜ」
「私らの後ろで一日中ずっと打ってる癖にドル箱ひとつもないのはちと怪しすぎないか?」
「なるほど、道理で臭うと思った訳だ」
「それなら_________」
「「_____こいつぶっ殺して50万円上乗せだ______ッ!」」
ガシャッ バリンッ ドガッ バギョッ______ッ
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_____p.m.9:00 タバコ屋にて________
「...」
「え、お前らなにしてんの?」
「「...」」
紫呉は裏の姿で恐怖の仁王立ちをしている。
私らは服を脱がされ、仲良く並んで正座させられた。
「パチ屋の修理代、被害者相手への慰謝料、被害者への口止め料...」
「お前らまじでなにしてんの?」
「...諜報員がいたから始末しようとして...」
「馬鹿かッ!標的の情報は私から教えるって言っただろうがッ!」
「い、いやだって諜報員がいるってペズが...」
「ばっ!私のせいかよ!」
「お前があんなこと言うから勘違いしちゃったんだろ!」
「こ、こいつ...!やっぱりお前は部隊にとって毒だ...ッ!私の目に狂いは無かったんだ!」
「_____ちっ..」
「「...ッ!」」
「...もういい。貴様らの言い分、よく分かった」
シャアァァ...
「せめてもの詫びる気持ちがあるのなら...」
「________この刀の錆になれ」
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カツ カツ カツ カツッ
夜の道を裸で歩く。
全身切り傷だらけのまま。
しばらく歩くとペズが不満そうに口を開いた。
「くっそぉ...まさか刀で切りつけられるとは...仮にも私は女なんだぞ...?」
「ったく...怪我したのはお前だけじゃないっての」
「それより、また謝りに行かないともう仕事貰えないぞ。せっかくの50万が水の泡だ」
「そうだなぁ...また明日店行って謝ってくるか...」
こうして、やっと真面目に仕事をする気になった私たちなのであった。




