[ルートY] 続・一つ目お化け
________これはメキシコからの旅から帰ってきた後の話である。
[___個人経営パチンコ店にて______]
_______パチッ パチッ パチッ パチッ
「______それで、大当たりを引ければ継続率70%の下位ラッシュに入る」
「さらに45%の当たりを引ければ継続率85%の上位ラッシュに突入できるってわけさ」
「________」
煌びやかに光る液晶を横に、ドイツから来た眼帯女クロズコップ・ペズーヘとパチンコ店に来ていた。
無論4円パチンコである。
「おや?フキちゃんそんな死んだ顔してどうしたの?」
「どうしたもこうしたもあるかッ!もう3万円も無くなっちまったぞ!」
「477回転目。すっかりハマっちまってるなぁ」
「まぁいつかは当たりが来るって!4枚目ぶち込んでファイトファイト!」
________1時間後_________
「もう...6枚目...だと...?」
「あーららぁっ、フキちゃん引き弱いんだからぁ」
「見なよこれ、もう15連目!途中で6000発上乗せで合計25058発!」
ペズの後ろにはドル箱がどんどん積まれてゆく。
店員も客もその光景を見るために周りに大勢集まってきた。
「今夜は女を抱き放題だ!だははっ!」
「ぐばぁぁぁあああ_______ッ!!」
「!?」
「なぜこんなに世の中は理不尽なんだ...!なんでこんな下品な女だけが幸せになるんだ...!」
「げ、下品とは言ってくれるな...」
「復讐だ...復讐してやる...ッ!」
「全てのパチ屋を根絶やしにしてくれるッッ!」
ジャキッ
「うわッ!こんなとこで銃なんか振り回すなッ!」
バゴンッ
「ぶへぁッ!」
「フキ。あんた、チャカなんか振り回してなにしてんの」
「が、ガチャ...!なんで日本なんかに...!」
「紫呉の命令で日本に来たの。会議するからって」
「しかもあんた...ギャンブルに負けて暴れるなんて...」
「その根性、叩き治してあげるわ」
ずるずる...
「い、嫌だ!ペズ、助けろ!」
「______クロズコップ様も何をしてらっしゃるんですか?」
「ぃ"ッ...!」
「な、なんだ...レーナか」
「べ、別にいいよな、パチンコくらい...!」
「えぇ、構いませんよ。それは主人の勝手です」
「...しかし。しかし、その勝ったお金で淫行をするというのは聞き捨てなりません」
「是非とも、"是非とも"覚悟して欲しいものです」
ずるずるっ
「...待て!私の万発が...!」
「_______やめろぉぉおおおおッ!!」
______________________
______その翌日_______
「...それで?近所のパチンコ屋でチャカ振り回した馬鹿はどこのどいつだ?」
「_______」
「お前だろうがボケッ!」
バギョエッッ
「ぶげ...ッ!!」
「ヤクザ事務所か...ここは...」
「ああ、ヤクザ事務所上等」
「責任を取れ」
ゴトッ
「これは...日本刀...ッ!」
「_______腹を切れ」
「ヤクザより...重ぇ...ッ!」
カショッ
「...とまぁ、茶番はこれくらいにして」
「これより会議を始める」
「...随分手の込んだ前置きだなぁ」
「そこ、うるさい」
「今回はタバコ屋周辺の治安について」
「ここの治安...?そんなのフキに任せればいいんじゃない?」
「それが、世界各国の諜報員が私達を嗅ぎ回ってるらしい」
「最近貴様らの周りで何か変化はないか?」
「ああ、そういえば最近ドイツの情報局のやつらが後をつけるのが多くなってきたな」
「全員返り討ちにしてるがね」
「それでいい。しかしここ付近の諜報員の多さは尋常じゃない」
「...スパイ天国の日本、か」
「そこで諜報員の掃討作戦を行いたい。要員は2人、1人殺すごとに50万円出す」
「どうした、やるやつはおらんのか!貴様らそれでも日本人か!」
「私以外外国人に決まっとろうが...」
「ふぅん...」
「よし、じゃあ私とフキがやる」
「おい、なんで私まで...」
ガシッ
「...よく考えろって。この仕事は2人しか空きがないんだぜ?ガチャとレーナは国に帰るんだよ...っ」
「...つまり?」
「_____連日パチンコ打ち放題ってことよ...!」
「______邪魔が入らず一日中...!」
「_____一日中___パチンコ_____ッ」
「しかもな...4円も20スロも毎日一晩中だ...!」
「______4円も___20スロも_____ッ」
ザッ
「______その依頼、引き受けよう」
そうして、ペズはしばらくタバコ屋に滞在することになった。
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