表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/49

[ルートZ] That day, the girl took over the world.(その日、少女は世界を手にした):2



「...しかしだからといって、世界を支配したとてどうなる」


「私が"いじめをしたら殺す"という法を作ったところで、見えないとこでいじめは起きる。人間が存在する限り、この因果は断ち切れない」



「...」



「...もう、死ぬか」






ガチョッ






私が銃口を口に入れた時、そいつは現れた。






[______まだ死んじゃダメだよ、紫呉]





「ッ!」


「誰だッ!」




[________私はシグレ。あなた自身]


[死んじゃダメだよ。あなたはこの世界の希望なんだから]




「私が...希望...?」




[そうだよ、希望なんだよ]






_____________________




お前からは何故か、希望を感じるんだ




_____________________





「...私は...死ねない...」





[そう、死んじゃダメ。あなたが辛いなら私も協力する]


[2人で紫呉(シグレ)を構成するの。そうすれば、もう怖いものなんてない]





[______壁は、ない_______]






「...」


「壁は...ない...」


「...」










「_____もう少し...生きてみるか____」













_____________________




「______それで、この神奈川市長に何か用ですか?」




「遊馬市長。昨日の浦賀村での出来事、ご存知ですね」



「えぇ知ってますよそりゃもう。村人全員死んじまったもんだから、まだメディアにも取り上げられてませんがね」


「そうでしょ?殺人鬼紫呉さん」




「...」




「そんな血べったりで来て、一体なんのつもりですか?」





「...」


「ふぅ...」





ジャコッ



ゴトッ...





「(...南部拳銃...?一体どこから手に入れたんだ?)」






「...単刀直入に言いましょうか」


「_______私の存在を抹消してください」




「...私に大虐殺の罪を加担しろと?」




「そんなことあんたはしなくていい。"その虐殺で私も死んだ"。それでいい」


「戸籍さえ消えれば警察も手の施しようがない」




「それをして私になんのメリットが?」




「あんたは毎月1000万円の入った袋を貰えばいい」


「はぁ...それで晴れて老後生活でも楽しむことだ」


「少し私は寝る...金は2ヶ月後から」





「...」


「_______警察に言ってもいいんだぞ」






ジャキッ





「_______ここで殺してもいいんだぞ」




「わ、私を殺せば、確実に警察に捕まるぞ...!」




「さぁどうかな。ここにあるナイフで音も立てずに殺した後、浦賀村のど真ん中に捨てれば誰も気づくまい」




「は...っ」




「そうだ、それでいい....くくっ...」




「....」





「...」






「...やっぱ殺すか」





_____________________





ザクッ ザザァ...ザクッ ザザァ...





「...」






「______あーあ、こんな派手に人の研究材料ぶっ壊しちゃって」


「挙句死体を遺棄するとは」





「...ッ!」






ジャキッ






「あぁ、別に警戒しなくていいよ。君を警察に突き出したりなんかしないし」




「...お前は誰だ」




「私は蝶番軌。この村の鬼を研究してる研究者さ」




「鬼...草間のじじいか」




「そうそう。この国には草間家しか鬼の家系がなくてね」


「でも君がそれを絶った。もうこの国には鬼人はいない」




「もう...いない...?」




「そんな残念そうにしないで。あくまで"この国には"だから」


「少なくともホシはあと6つある」





ジャキッ





「教えろ。さもないと殺す」




「えっぐいねぇ君!そんな事しなくても協力するよ」


「どうやら君も私も、普通じゃないみたいだからね」




「...」





______________________





そして私は、しばらく軌と行動を共にした。


鬼と思わしき者は全て地下で実験した。





壱人目、齟山美波。妹の医療費の負担を条件に被検体を承諾。以降非鬼人と判明した為実験中止。



弐人目、鹿島涼。地下に拉致した後強制的に実験開始。結果即死。実験中止。



参人目、児玉花梨。同様地下に拉致し強制的に実験開始。実験中脳を損傷。精神分裂を起こした後死亡。実験中止。



肆人目、クロズコップ・ペズーヘ。実験中。



伍人目、ペシューコフ・ガチャ。鬼人化。



陸人目、草間フキ。鬼人化。





_____________________





「______鬼人候補で傭兵部隊を作る?」




「そうだ」


「この実験には金がかかる。それに、いつまでも第壱と私じゃ莫大な資金を用意できない」




「なるほどね...でも彼女らはまだ鬼人として覚醒はしてないんだよ?」




「戦争という刺激で奴らを覚醒させる。ある意味、これも実験のひとつだろう」




「鬼かどうか、死ねばその判別もより効率的になる、か」


「いいじゃない。やってみよう」



「それで?誰を選ぶ?」





「第肆、第伍、第陸で編成する。第弐と第参は使い物にならん」





「______これで世界を...作り替える」







「く...ははっ!」


「やっぱ君イカれてるね!本当に頭がおかしいんだ!」


「でもいいよ、そのイカれ具合。大好きだ」



「______どうか私を退屈にさせないでよ、花崎紫呉」






こうして私率いる傭兵部隊、"不詳部隊"が編成された。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ