プロローグ 追放された日
他の連載あるのに気づいたら投稿してました。
頑張ります。
「俺らは最強のパーティになるッ!」
昔からこの田舎で暮らしてきたいわゆる幼馴染の四人。
リーダー気質があるギル、おっとりとしたリット、言葉に棘があるレーデ。そしてこの俺、ルーロ。
「あぁ、僕らはずっと一緒だ」
あの日、あの時に俺たちは約束をした。
「絶対一緒にパーティを組もうなっ!」
そう。約束をしたんだ──
「ルーロ。お前と冒険することはできない」
「なんでッ!!」
はっきりとずっと過ごしてきたギルの口から言われた。
「君だって理由は分かってるだろう!! 属性適性が一切ない宝の持ち腐れ野郎っ!」
「··········」
人は十五を過ぎると、体内にある魔力が本格的に発達を始める。そして属性というものを形成していく。
その属性は全部で七つ。
『火』、『水』、『木』、『光』、『闇』、『聖』、『魔』。
基本と呼ばれる属性、五大属性に合わせて珍しい二つの属性、それが『聖』と『魔』。
この七つがあるのだが、ギルに『聖』の属性を得たというのに、俺は属性適性が発見されなかった。
「君は昔から魔力が人一倍多くて、周りから期待されていたから仲間に迎えていたが、適性属性がないなら、魔法は使えない。役立たずでなくて、なんだと言うんだ!?」
「確かにその通りだが··········約束したじゃねぇかッ!」
「いや、ギルの言う通りよ」
「·····レーデ」
普段からキリッとしている目がいつにも増して鋭さを増していた。
「属性適性が発見されなければ、その人に使えるのは子供でも出来る『魔力操作』だけ。それでどうやって魔物を倒すと言うの?」
「·····」
レーデはいつも厳しい言葉を言い放つ。
だが、今日は一段とその言葉にキレが増していた。
「ハッキリ言って、使えない。パーティを組んだって私たちの身が返って危険になるだけ。そんな人とどうしてパーティを組みたいと思うのかしら?」
·····確かにその通りだ。
だが、俺らは幼馴染じゃないか。
いつだって一緒って約束した仲じゃないか。
なのになんで──ッ!
「納得してないようですね?」
「·····リット」
「納得しようが、しなかろうが貴方に判断する権利はありません。いつだって権利を有するのは強い人だけでしょう? それをお見せしますわ」
リットがそう言うと、ギルが一歩前へ出て右手を掲げた。
「これが『聖』の力だ! ──『聖なる槍』ッ!」
聖なる光が槍にへと形状を変化させ、その矛先は俺にセットされた。
「それはさすがにッ!」
「レーデさん、こうしないと分からないのですから·····」
「そうだぞ、レーデ。コイツに現実を見せつけるだけだよ」
そう言う二人の顔は狂気染みていた。
やめ、やめろよ──
「これが僕と君の差だよッ!」
「アァァァァアアッ!!」
無慈悲に放たれた『聖なる槍』は当たりこそしなかったもの、近くに着弾した為飛んだ小石が頬を掠めた。
「おいおい、かっこ悪いよ?」
ギルの目が怖かった。
ギルの目に写るのは俺ではなく、ゴミを見るような目。
そんな狂気にも思える目が俺に向けられていると知ったら、足が震える。
「ハハッ、逃げないのぉ? じゃないともう一発打っちゃおうかなぁ。まぁ、目障りだから早く消えて欲しいんだけど?」
俺は背を向け、走り出した。
一歩踏みしめる度に幼馴染との思い出が駆け巡る。
もうこの村には居られない。それはもう幼馴染と会うことはないということ。
恐怖から逃れられるという安心感と、拒絶された絶望感が俺を襲う。
俺は我武者羅に森へ逃げていった。
下の✩✩✩✩✩から評価を。
ブクマ登録をして下さると嬉しいです。




