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死の水と神秘の木  作者: 愛奈夏
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物ってどうなの

眩しい光が差し込んでした。私は何だろうと恐る恐る目を開けてみた。目に見えたのは空だった。どうなっているのと思いつつ体を起き上がらせようとするが起き上がらなかったというか体が動かなかった。私はどうすることも出来ず少しずつパニックになったが自分を落ち着かせ冷静に考えた。


落ち着いて冷静になれ私まず大切な五感を感じるんだ。視覚は大丈夫見えてる。聴覚は大丈夫鳥の声が聞こえる。嗅覚は土の臭いがする。触覚は無い!何も感じない。少なくとも何かを感じるはずなのに私は触った感じがない。取り敢えず味覚はって


あれ?……口がない!自分では口を開けている感覚なのに開けてないように感じる。どういうこと?というか今更だけど声も出てねえじゃん。私は喋っている感覚なのにあれ?空気吸ってない!


大丈夫苦しくはないけどやばい!やばい!色々とやばい!

落ち着けこういうときは深呼吸よ。


スーハー スーハー


って口がなかった。だっ大丈夫こういうのは気持ちの問題よね。というかじゃあ私って一体何者なの?生き物ではないでしょうね。生き物には呼吸が必要だし口だって必要だもの。もしかしたら何かしらあって口がなくなって息を必要としてなくて触覚がなくなったスーパー人間なのかもってそれはそれでやばい気がする。いや、もっと簡単なことが一つあるじゃないか。今の私にぴったり当てはまる奴が!


そうそれは「物」だ。物だったら動かないし触覚だってないし口がなくても息をしなくたっていいこれは今の私に当てはまることじゃないか。ん?でも待てよ。物って視覚とか聴覚とか嗅覚ってあったっけいや、私がそう考えているだけで本当は物にだって視覚や聴覚等があってもおかしくないのかも。ということは私、物に転生したのかもだって前世の記憶あるからね。


私の前世の記憶って確か日本に住んでいたわね。家族もいた。父、母、兄がいて兄は4つ離れてて一人暮らしをしていた記憶がある。それでいて私は学生だったのは覚えている。名前は……ダメだ。思い出せん。色々と記憶があやふやで覚えている部分と思い出せない記憶もある。私、何かしらで死んだとか他にも色々とあるだろうけど分かんないし転生の方が格好いいから転生ってことにしとこう。


取り敢えず私は物(仮)にしとこう。もしかしたら違うかもだからね。さて、これからどうしよういや、どうすることも出来ないか動けないし、まぁ多分私は物(仮)だから時間はたっぷりあるから気長にいけばいいか。

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