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死の水と神秘の木  作者: 愛奈夏
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プロローグ

これは300年以上前の話、ある所にアルバート王国という自然豊かな王国がありました。その王国には奇跡の水というどんな病も死者さえも生き返らせることが出来る素敵な水があった。その水は10年に一度王国の中央にある神秘の木からほんの僅かに取れる水だった。アルバート王国の国王テグリス・ギガ・アルバートは国民の信頼も高く治安も良いとてもいい王国でした。


ある時、隣国のバーナトル王国の国王ザーギ・ゴウ・バーナトルが奇跡の水の噂を聞き付けました。王はとても傲慢で自分勝手な王でした。ある日、王は奇跡の水が取れる神秘の木を使って永遠の命を手に入れようしていました。死者を生き返らせることが出来るなら永遠の命を手に入れることが可能だと考えたのです。


そして案の定アルバート王国に戦争を仕掛けました。戦争は長い年月かけ続きました。そのせいで国民の男手は連れていかれ残った女、子供、年寄りは長い飢餓生活悩まされ植物や木がどんどんと減っていきました。それを察したように神秘の木もどんどんと黒く汚染されていきました。


ある年、テグリス王が病気にかかりました。謎の流行り病で奇跡の水のストックはもう尽きていて治すことは出来ないと言われました。しかし、その年は神秘の木から奇跡の水が取れる年だったのです。すぐに取りに行こうと神秘の木に向かった大臣でしたが唖然としました。神秘の木は黒くなり黒いオーラが発していたのです。奇跡の水を取るとその色は青黒かったのです。見るからに怪しそうなのに大臣は国王を治したい一心にそれを飲ませました。すると目はカッと見開き喉元を抑え苦しみもがき死にました。それを見た人々はその水を死の水と呼びました。それにより大臣は死刑を言い渡されました。国王を失ったアルバート国王戦争負けました。


隣国のザーギ王はアルバート王国を乗っ取ることに成功したのです。だが、神秘の木から奇跡の水が取れないと分かると怒り狂い神秘の木に火をつけたのです。火はどんどんと燃え上がり神秘の木からは黒い霧が出てきたのです。その霧はどんどんと広がりました。それを吸った人々はもがき苦しみ死んでいきました。近くにいたザーギ王もその王国にいた人々も次々と死んでいきました。その霧はアルバート王国にだけにとどまりました。そして今もその霧はその王国にだけ充満していました。そしてそれを知る事実はまだ誰一人として知っているものはいなかった?

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