2 冒険者
かくして、俺は異世界へとやって来た。まずは、冒険者になるべく、冒険者ギルドへ向かおうと思った。全くもって、場所がわからないので人に聞こうと思った。若い女の人は、チキンハートなうえ、元引きこもりには厳しく、男の人だと喧嘩ふっかけられたら困るのでご高齢の方に話を聞くことにした。
「あのー、冒険者ギルドの場所を教えて貰ってもいいですけ?」
「おやー、駆け出しかい。ようこそ!出会いと旅立ちの街「イニジア」へ!!!」
おぉー!出会いとは、綺麗なお姉さんとの...(以下妄想略)
「ギルドは、そこの角を曲がった所だよ。頑張りな!」
「ありがとうございます!頑張ります!」
ここが、冒険者ギルドか。ちゃんと、一番美人なお姉さんの列に並んで、フラグ立ててとかないとと、思いつつ美人なお姉さんの列に並んだ。隣接した、酒場で昼間から酒飲んでるやついるなーと思っていたら、俺の番が来た。
「冒険者志望ですか?」
「はい!そうです!」
「では、このカードをタッチして下さい。そうすれば、あなたの能力がわかるので。」
俺は、半信半疑でカードをタッチした。
そしたら、お姉さんが困惑顔で俺に言った。
「はっきり、申し上げると。知力が高く、運動能力が低いので冒険者はむいてないかと...どうしてもと言うのであれば、我々はとめませんので。」
早速、俺の冒険者ライフ否定されたよ。良く考えたら、俺女神と喧嘩して出てきたから特殊能力貰ってないじゃん!最悪やん!しかし、俺の答えは決まっている。
「それでも、なりたいです!」
「厳しい道のりですが、応援します!それと、これをお渡しします。」
そうやって、渡されたのは縦長のカードだった。
「それは、冒険者カードです。そこには、あなたのステータス・レベル・獲得スキルが書かれています。スキルは、レベルが上がったり、誰かに教わったり、偶然手に入ったりする物です。」
「わかりました!」レベル1、初期スキル無しって絶望的じゃねーか!
「では、カグラ・コウキさん冒険者ギルドへようこそ!これから、頑張って下さい!!!」
というわけで、俺は冒険者となった。D-~S+まであるうちの、D-にな!
「チクショー!!!」
夕焼けの空に、俺の声がこだましたのだった。
短目で、すみません。