1 転生
俺の名前は、神楽昴生高校2年生だ。中学時代に努力し都内の上位高校に入ったものの、勉強しすぎて燃え尽きてもとからのオタク趣味のせいで引き籠りネトゲをやり、ラノベを読むぐうたら三昧な毎日を送っている。
今日は、俺が好きなラノベの発売日だ。普段だったら、アマゾンさんのお世話になる所、今回は書店限定特装版が出る為、止むを得ず外に出るしかないと思いつつ、10時に起き学校には間に合わない、しょうがないんだと自己暗示をかけ、家を出る。秋葉原に行き例の物を手に入れ電車に乗り、家の最寄り駅で降り駅の階段を降りていたら長く立ったり、歩いたりするのは久しぶりだったので、足をつり転び運悪く頭から落ち目の前が真っ白になった。
次に目を開けると、真っ白な部屋だった。そして、俺の前には羽衣を身に纏った、水色な髪と対照的な赤い瞳を持った美少女がいた。俺が美少女に見とれていたら、美少女が口を開いた。
「私の名前は、氷の女神グラクシーオよ、あなたみたいな若くして死んだ未練がある人を導いているの」
それを聞いて俺はすぐに言った、「異世界召喚ってやつですか?」
「話がはやいわね、流石ゲームばかりやり親御さんを悲しませただけの事はあるわね」
「てめぇ今なんつった」思わずタメ語になっていた
「早速、異世界に行っててもらうわ、せいぜい頑張ってねー!」(棒)
「おい!せいぜいってどういう事だよ!」
「あんたみたいに、足つってぽっくりいった人に期待しろっていうことに無理があるのよ」
「もし、魔王を倒したら俺の言う事聞けよ」
「わかったわ、来世では童貞を貫かないように、美人さん達にちやほやされるような家に生まれ変わらせてあげるわ」こいつ、話がわかるな。
俺が頷いたのを見て、グラクシーオは「女神グラクシーオの名の下に異世界へ転送します。」あーめんどくさかったー、その一言がなければ可愛いのになーと俺は思った。