8:私、レベルが上がりました!
「完成!」
「ご苦労様です。八回全て成功でございましたね」
一回成功すればクエストは完了になったんだけど、せっかくだからとNPCさんが材料を余分にくれたので全部錬成しちゃった。
出来上がったポーションは薄いオレンジ色の『HPポーション』という物。
「そちらはHPを50回復する事ができるポーションです」
「ほえぇ〜。私のHPが今、100しかないので半分も回復できるなんて凄い!」
自分で錬成した物とはいえ、八本も入手できるなんてお得ぅ。
これでモンスターと戦う時も安心できるね。
「そちらのポーションを三本納品するというクエストもございますが、どういたしますか?」
「え、クエスト?」
「はい。こちらの納品クエストを行えば、レベルも丁度上がるかと思われます」
「たった一度の納品でレベルが上がるんですか!?」
「いえ。ここアルケミスト協会をお探しになったクエストから、全てに完了報酬の経験値を獲得しておられましたが」
な、なぁんだ。
そっかぁ。報酬あったんだぁ。
気づかなかったぁ。
でも次のクエストでレベルが上がるっていうなら、やるっきゃないでしょう!
「受けますっ。ポーション三本ですね、はいっ」
【クエスト:自家製錬成ポーション三本を納品する】
【クエスト:自家製錬成ポーション三本を納品するを完了しました】
【レベルが2にあがりました】
ぷわぁ〜っと足元に白い魔法陣が現れて、キラキラと星が溢れ出す。
やぁ〜ん、可愛いこれぇ〜。
これぞ魔法少女! って感じだね。
「おめでとうございます。獲得したアビリティポイントを振るのをお忘れなく」
「あ、そうだった。教えてくれてありがとうございます。ついでにポーション納品用クエスト、他にありませんか?」
「同一のクエストは一日一回までと決められておりますが、ポーション五本納品クエストでしたらございますよ」
「じゃあ五本、お願いします!」
キラッキラこぉ〜い。
クエスト完了メッセージが浮かんだけど……うん、そうだよね。さっきは何回目かのクエストでレベルが上がったんだもん。一回で上がる訳ないんだよね。
はぁ。
あの星、可愛かったなぁ。
あとはモンスターを倒して経験値を貰うしかないのかぁ。
でも!
私にはHPを50も回復してくれるポーションが……。
「ほえぇぇっ! 錬成したポーション、全部納品しちゃったぁ〜」
「はい。八本全て頂きました。返却は出来ませんので、ご了承ください」
「ほええぇぇっ」
せっかく錬成したポーション……。でも仕方ないか。納品しちゃったんだし。
無い物はまた作ればいい!
これこそアルケミスト魂よね!
ってことで、闇雲に草むしりしても仕方ないから、NPCさんが言ってた『採取』っていうアビリティを取りに行こうと思う。
これについてもさっきのNPCさんに確認済み。
――町の北東にある雑貨屋に、薬剤師がおります。その方にお願いすれば、アビリティを教えて貰えますよ。
――と。
あと、メジャーなアビリティは聞けばたいていの人が教えてくれますよとも言ってた。
人ってのはNPCさんの事なんだろうけど、良い事教えて貰っちゃったなぁ。
で、さっそく北東の雑貨屋さんに……え、えぇっと、マップを開いてぇ。北東って言ったら地図上だと右上……だよね。
あった。一番右上の雑貨屋さんをタップっと。
あとは矢印に従って歩くだけぇ〜。楽チーン。
雑貨屋さんに到着してお店の人に『採取』の事を尋ねると、別の店員さんが出てきてその人が教えてくれると言う。
「まずシステムメニューを開く要領で『採取』と発音します」
「耳の後ろを抑えるんですね」
「はい。言葉に出しますと、次に採取可能な草が光って見えるようになりますのでそれを摘み取ります」
ほえぇ、草が光るんだぁ。
それで?
「それでおしまいです」
「ほえぇ!? そ、それだけなんですか」
「アビリティのレベルが上がれば、光る草も増えてまいりますし、一度の採取で獲得できる薬草の数や種類も増えてまいります」
「ほえぇ、種類もあるんですかぁ」
【アビリティ『採取』を習得しました】
はわわっ。もう覚えちゃった。
よぉし、じゃあさっそく町の外に出ようっと。
12/5夜の部ランキングで総合22位にアップしました!
ありがとうございます。
だがしかし、まだまだ伸びて欲しい!
宇宙まで伸びて欲しい!
じゃんじゃんばりばりブクマ受付中です!!




