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47:私、友達になってもらいました!

 クエストも終わり、あちこちいろんなモンスターとも戦ってファネスに戻って来た私たち。

 アイテムを半分こにして、私は錬成の素材になりそうなものは残し、それ以外を売却。

 いろいろ試したいこともあるので――。


「武器屋さんに行きたいんだけど、いいかな?」

「よいでござるよ。拙者も新しい装備が欲しいでござるから。でも――」


 せっかく手裏剣や苦無に錬成して貰ったのに、持ち替えるのは勿体ない。そう楓ちゃんはいう。

 そんなの、いくらでも錬成するのに。

 いっぱい錬成すれば、私のスキルも上がるから嬉しいし。


 楓ちゃんの案内で武器屋さんへとやってきました!

 うわぁ、人いっぱぁい。


「どんな武器があるのか見てみたいけど、どうやって見たらいいんだろう」

「あぁ、それ、拙者も最初は分からず、右往左往したでござるよ。実はでござるな――」


 お店の中は外とは違う、特殊エリア設定。その店内で「メニュー」「商品を見せて」と言えば販売商品の一覧が出てくるんだって。

 ほえぇ。そういえば、それっぽいことをみんな言ってるなぁ。

 じゃあ私も。


「商品、み、見せてくださ……い」


 な。なんだろう。

 誰かに言う訳でもなく、寧ろ誰もいない方向にお願いするのって、なんとなく恥ずかしい。

 ひとりで何言ってるの? みたいな感じで。

 

 でもその恥ずかしい独り言が実を結んで、お店の商品一覧が可視化されたウィンドウになって現れた。

 タブレットサイズのウィンドウは誰にでも見えるみたいで、近くにいた他のお客さんのウィンドウも私から見える。

 ふふ。このウィンドウ、真横から見たら棒線一本に見えるんだねぇ〜。

 大発見!


「主どの、どうしたでござるか? 何か楽しそうでござるが」

「ふえっ。え、えぇっと。いろいろあるな〜っと思って。えへへ」

「そうでござるか? 初期の町でござるし、店売り装備はレベル5毎にしか売られてないでござるから少ないと思ったでござるが」

「で、でもでも――」


 慌ててウィンドウに目を向けると、片手剣、短剣、両手剣……い、いっぱいあるじゃないぃ。

 全然少なくないよぉ。ほええぇぇっ。


 と、とりあえずお金の問題もあるし、片手剣と……あと鉄っていったら短剣、かなぁ。

 両手剣はちょっと高いので諦めよう。

 それぞれレベル5のやつを購入っと。


 あ、魔法の杖がある!

 ま、魔法少女大好きっ娘としては、見逃せませんね!

 といっても、大好きだったアニメの魔法少女は杖じゃなくってリボンだったんだけど。

 それでも持ち手の部分は、新体操で使うリボンのそれよりも、ステッキ――と言うほうが似合ってるような感じだったもん。

 この魔法の杖を武器の持ち手に――買っちゃおっと♪


「お待たせぇ、楓ちゃんのお買い物は終わった?」

「うぅん、それが――レベル15武器を買うか、誰か製造できる人に16武器を作って貰うか、悩んでいるところでござるよ」

「ほえぇ。楓ちゃんのレベルは16になったんでしょ? だったら16武器のほうがいいんじゃない?」

「そうなのでござるが……製造武器は高いし、今の拙者に買えるかどうか……」


 高いんだ〜。

 確かに高いと買えないよね。


「製造の出来る知り合いでもいれば、材料を用意して作って貰うのでござるが。そんな知り合いはいないし」

「知り合い……あっ」


 いる!

 製造してる人の知り合い、私いる!


 フレンド画面を開いて――あ、二人ともログインしてるぅ。

 えぇっと、ファネスにはいるみたい。きっとお店を出してるのね。


「楓ちゃん、私、製造できる知り合いがいるのっ。短剣が作れるか分からないけど、聞いてみようっ」

「ほ、本当でござるか!? くっ。拙者、主どのに仕えて、幸せでござるっ」

「あ、あはは。つ、仕えてるとかは置いといて、普通の友達になろ?」

「だが断る」


 か、楓ちゃんと、お友達になれないぃ。


「というのは嘘でござる。と、友達になるでござる、よ。で、でもでも、ご主君でござるからぁ」

「ほえぇぇぇっ!?」






 無事にお友達になれた楓ちゃんとフレンド登録も済ませ、二人でやってきたのは町の中央あたり。

 ここでお店を出しているキリルさんと、もうひとりのお姉さん――マカさんを探す。

 といっても、顔を知ってるのは私だけ。

 あ――。


「ラプトルさん、モルさん、お願い」


 コールホムンクルスで二匹を呼び出し、キリルさんの捜索に協力してもらう。

 

「キリルさん、覚えてるでしょ? 探してるの、手伝ってぇ」

〔あぎゃっ〕

〔もるっ〕


 ラプトルさんは敬礼ポーズで返事をし、モルさんはぴょんっと飛び跳ねる。

 ふふふぅ。これで戦力が二倍!


「ホムンクルスにこんな使い方があったなんて、さすが主どの」

「えへへ〜。ホムさんは優秀なの〜」


 ただ、ラプトルさんを見て道行く人がビックリしちゃうのが難点。

 それでもホムさんたちに手伝って貰った甲斐があった。


〔もっるぅ〜〕

「いたの?」


 モルさんが跳ね、ラプトルさんは駆け出す。

 ま、まるで……獲物を見つけた恐竜みたい。

 そしてこうなる。


「うわぁあぁぁぁぁっ。た、食べられるぅぅぅぅっ!」

お読みいただきありがとうございます。


珍しくVRジャンルではない新作を投稿しました。

よろしければそちらもよろしくお願いいたします。

『アンデッド無双~古代竜を生贄に召喚された霊媒体質の俺は、異世界で死霊使いになりました~』

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