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20/50

20:私、節約方法を見つけました!

 レベル上げに励む最中、それは突然やってきた。


≪こんばんは。『フロート コンティネント オンライン』運営チームです≫


 運営チーム?

 空のほうから聞こえる、穏やかな口調の男の人の声。


≪ゲーム内において重大な不具合が発生いたしましたので、二十二時五十五分より緊急メンテを行わせていただきます≫


 重大な不具合……もしかして?


「ヴェルさぁ〜んっ」

「んむ。生首現象もこれで終わってしまうのか」


 何故か残念そうなヴェルさん。


≪同時に一部グラフィックの改善も行わせて頂きます。詳細は公式サイトをご覧ください≫

≪それに伴いまして、現在『フロート コンティネント オンライン』をお楽しみの皆様には大変申し訳ありませんが、速やかにログアウトをお願いいたします≫


 ほえぇっ。ログアウトしなきゃいけないのかぁ。

 あ、でもお母さんとの約束の十一時もそろそろだし、ちょうどいいかな。


≪なお、メンテナンス終了時刻は、明日午前九時を予定しております≫

「おっそ!? 寝る気だな、運営!」

「ほえ? 運営会社の人って、夜も寝ないでお仕事してるんですか?」

「まぁ交代勤務だけどね。ゲーム内で何かあったら困るから、二十四時間体制……のハズなんだが」

≪メンテ開始までに安全な場所でのログアウトをお願いいたします≫


 安全……

 辺りを見渡すと、蟹さん、巻貝。他にもキノコのお化けや烏さんのようなモンスター、大きな蟻、大きなトカゲ……。

 そんなモンスターさんたちがじぃっとこっちを見つめている。ように見える。


「安全じゃないですヴェルさん!」

「そうかなぁ。まぁアイテム整理もしなきゃならないし、戻ろうか」


 というと、突然ヴェルさんの姿が消えた。

 え……えぇ!?

 もしかしてログアウトしちゃった?


 ピコンっと音が鳴ってヴェルさんがチャットを送ってくる。


【ヴェル:ありゃ? もしかして帰還方法しらないとか?】

「帰還方法? あ、チャットチャット……」


 えぇっと、システムメニューを開いてぇ〜。


【ヴェル:システムメニュー開いて『スキル』の項目出すと『帰還』ってのがあるから、それ押してごらん】


 チャ――とは開かず、言われた通り『スキル』画面を出す。

 あ、『錬成』のずっと下の方に『帰還』ってのがある。

 えぇっと、最寄りの町に帰還する、冒険者共通スキル。CT1800秒。

 ほえぇぇ、こんなスキルがあったんだぁ。

 知らなかった。


 じゃあ、えいっ。


 あっという間にファネスの町に到着。

 ここはどこだろう?


「おぉい、ミントちゃん」

「あ、ヴェルさん」


 ヴェルさんに合流して、アルケミスト協会に戻って来た。

 あ、数人のアルケミストさんがいる。

 うあぁうわぁ、私だけじゃなかったんだぁ。

 感動。


「メンテまであと十分だから、さくっとやっちゃおう。まず手持ちのアイテムを言うから、欲しいのがあったら言ってね。まぁラプトルさんが戦ってたし、ミントちゃんも持ってると思うけど」

「あ。はいっ」


 アイテムは『硬い甲羅』『美味しそうなハサミ』『一角キャンサーの角』『巻貝』『貝柱』『食べられそうにないキノコ』『神経毒キノコ』『黒い羽根』『キラキラした石』『草原ザウルスの皮』『草原ザウルスの尻尾』『草原ザウルスの爪』。

 草原ザウルス?

 え、恐竜さんなんて見なかったけどいつの間に?


「あとさっきとは別の狩場で拾った『草原ウルフの毛皮』と『草原ウルフの牙』ってのがあるけど、ホムの錬成に使えそうかな」

「お、狼さん!?」


 狼さんかぁ。いいなぁ。


「じゃあ――」


 欲しい素材をヴェルさんに伝え、残ったものはヴェルさんに。

 清算を終え少し懐が潤ったので空のポーション瓶と用紙を買えるだけ買い込んだ。

 急いでポーションを……あと五分ぐらいじゃ無理ぃ。

 あ、そうだ。


 錬成陣用紙を一枚床に敷き、空のポーション瓶と薬草を同じ数、乗せられるだけ乗せる。

 で、レッツ錬成!


「やったぁ〜、出来たぁ」

「え、うわっ。二十本ぐらい同時に錬成!?」

「じゃあ次ぃ〜」

「うわぁ……錬成陣一枚につき一つしか錬成できないとばかり思っていたよ」

「ふふふぅ〜。これなら時間の節約になりますねぇ」


 こうして無事時間内に百本の錬成に成功。

 私の懐には2100Rが入りました!


 さぁて、エンブリオ買っちゃうぞぉ。

 二階へ駆け上がり、お兄さんの元へ。


「エンブリオ四個、くださいな〜♪」

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