第18話:ケータイゲット!
ども!女装とか色々開き直って文化祭の練習に励む中林浩一です!って俺は敬語使うキャラじゃねぇな。
けど結構テンション上がってんだよね。何故なら俺は昨日の夕暮れ時にケータイをGETしたからだ!いや〜嬉しいねぇ、今時じゃ小学生でも持ってるからねケータイ。しかし中3で受験控えてるのにこんなもん買ってもらっていいのかね? だがしかし手に入れた物は利用しないとな。そんなわけで俺はケータイを学校に持ってってメルアドゲットすることにした。ホントは校則で禁止されてるが守ってる奴はそういないからね。
さて、教室に到着っと。では皆にメルアド聞いてくとするか。
…いや待てよ?万が一先生に密告するやつが出てきたらまずいな。ここは放課後まで待つか。文化祭の練習で残るやつしか聞けないがまあいいだろう。
んであっという間に文化祭の練習時間。なんか今日は時間が早く感じるな。
「さて、一通りダンスも出来たし一回通してやってみるわよ。ユキ、ミュージック・スタート!」
「了解、ポチッとね」
こうして全部通してダンスをしたが…、最後の方まだ覚えてないんだよね。
「ふ〜、流石問題児。最後酷いね」
ぐさ!
「そんなことないよ〜、運動神経皆無の中林にとっちゃ頑張った方だよ〜」
ぐさ!フォローになってねぇ。むしろ援護攻撃だよ!
「う、うるさい!泣いたらどうすんだ!」
「泣いたらウザいだけじゃん」
俺は完全にノックダウンされた。なんか最近女性陣が冷たい気がする…。
「うわぁ…。完全に落ち込んじゃいましたね」
「まさかここまで言うとはな」
「流石に酷いね」
男性陣の哀れみの言葉…。お前らいいとこあるなぁ。
「そうだよリナちゃん! ウザいだけじゃんは酷いよ!」
「いや、あなたのせいでもありますよ山口さん」
「え? そう?」
その場にいる者全員が頷いた。確かに援護攻撃は痛かった。
「分かったわよ。ダンス前後のお芝居のこともあるし私が面倒みたげる。ゴルゴンも手伝って」
「わかった」
なんだか知らんがリナとゴルゴンもとい北村と練習することになった。
みんなにせめられたのが余程嫌だったのかリナの機嫌が悪く、その苛立ちの矛先は俺の方へ向きやたらしごかれた。おかげでダンスは嫌と言う程覚えられた。
「なんとか型は覚えられたみたいね」
「ああ…、おかげ様でな…」
「よくあの特訓に耐えたな…」
北村が哀れみの目でこちらを見る。いや、お前も協力してたからな、リナに。
「でもなんかぎこちないっていうかキレが無いのよね〜」
「まだやらせる気か!?」
「…時間的に無理そうだから今日はこれで終わりね」
時計を見るとすでに良い子は帰る時間だった。
「助かったぜ…」
「明日はその辺徹底するからね!ああ、結局お芝居のことできなかった…」
リナはぶつくさ言いながら帰ってしまった。予定通りいかないのがそんなに気にいらないのか?
俺もさっさと荷物をまとめ、帰り道でお茶を飲んだ。
「あ〜!うめぇ!」
「親父みたいだな」
「うるさいよ、ゴルゴン。あ!そうだ今ケータイ持ってるか?」
「ゴルゴン言うな。…あるにはあるが?」
「だったらさメルアド交換しようぜ」
「ケータイ買ったのか。わかった」
そんなわけでゴルゴンのメルアドゲット!その様子を見ていたのかミオがこっちに近付いてきた。
「へぇ〜、ケータイ買ったんだ。私にも教えて」
「ああ、いいよ」
「それじゃ、誰それ構わずメルアド教えてくわね」
「いや、それは困る。変なやつからメール来ても困るし」
「そんな知り合いいないわよ」
てなわけでミオが他の奴にメルアド教えておいてくれるらしい。それとミオが教えるのを予定している人物のメルアドを教えてもらった。リナ、チサト、大隈、石川である。
「ほぼダンスメンバーだな」
「それぐらいしかあんたの友達思いつかなくて。男子のメルアドあんま知らないし」
まあそういうもんか。話しをする女子なんてホントダンスメンバーしかいないし。
「じゃあゴルゴン、男性陣は任せた。」
「わかった。…それとゴルゴンいうな」
俺はゴルゴンからメルアド教えるやつのメルアドを教えてもらった。…なんかややこしい文章だな。
さて、メール来るかな。ちょっと楽しみだ。
なんかあんまりケータイ話に絡んでないですね…。ちなみにユキと中河はケータイ持ってません。中にはケータイ持ってないやつもいた方がいいかなと思って。