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第11話:練習必須

 今日から文化祭とやらの準備や練習のおかげで、授業が短くなる。それはありがたいが練習面倒だなぁ。まあ去年裏方だったし、中学最後の文化祭だからダンスしたりするのも悪くないとも思うがな。

「え〜、文化祭で忙しくなると思うが勉強を怠るなよ。文化祭終わったらすぐ実力テストが待ってるからな」

 いやなこと思い出させるなよ。まあ先生だから仕方ないんだろうが。そして先生によると6時限目を文化祭用の時間に当ててくれるらしい。まあほとんど決まってないからありがたい。


 そしてあっという間に6時限目。俺、リナ、ミオ、チサト、ユキ、北村、中河、石川は一ヶ所に集まった。ダンスに使う音楽や振り付け等を決めるのだ。面倒臭がりの俺は他の者に決めてもらうことにした。音楽に疎いし、振り付けなんて考えれそうもないしな。

「ちょっと、あんまりやる気ないオーラ出さないでくれるかな」

「うるせぇな石川君。俺に出来ることはなさそうだからな。成り行きを見守ってるだけだ」

「何かっこ悪いことをかっこよく言ってんだ。文化委員としてそのやる気のなさは認められんな」

「分かった分かった…。んで北村、どこまで決まった?」

「全く聞いてなかったのか?やれやれ…、山口あの紙を中林に見せてやってくれ」

「はい。これが今出てる曲の候補だよ」

 俺はチサトから紙をもらい、読んでみた。おそらくダンスに使われないだろう曲が多くあった。

「これって年越しの時に聞く交響曲だよな?どうやって踊るんだよ」

「さあ?」

「後はエヴ○ンゲ○オンのOPとか恐竜キ○グのEDとか…妙にアニメ多くないか?誰だよ提案したの」

はい!って言って手を挙げたのはリナだった。正気かこいつは?

「だって恐竜キ○グだったらもう振り付け決まってて楽だもん」

 ああ、そりゃ楽でいいや…ってなんでやねん!何故に中学三年が恐竜キ○グを踊らねばならんのだ!

「たとえ楽だとしてもそんなもん踊りたかない」

「む!君には恐竜キ○グの素晴らしさが分からないみたいね」

 んなもん分かりたくないねぇよ!

「よし! 私がじっくり恐竜キ○グについて語ってあげるわ! そういう訳で後よろしく!」

 そんな訳で俺がリナにうんざりするほど恐竜キ○グに語られてる間に曲が決まった。文化委員北村のおかげでまともな曲に決まったようだ。この場で曲名を出していいのか分からないので伏せさせていただくが。

 その後振り付けも順調に決まっていった。といってもAメロ分だけだが。ともかくダンスの練習し始めてみた…のだがどうもダンスが覚えられん。たったこんだけなのに…

「ああ〜!もう!なんでたったこんだけのことを覚えらんないの!」

 ミオは苛立ちを爆発させた。しかぁし一番苛立ってるのは俺自身だ!しかしよく周りを見れば何でもこなす天才タイプのやつと運動タイプの人間しかいない。ちなみに俺は勉強は人並み、運動神経はほとんどない!言ってて悲しくなってきた…

「やれやれ…中林は俺と中河で教えるから君らは次の振り付け考えてくれ」

「分かった〜。中林をレベル10ぐらいにはしといてね〜」

 レベルって何だよ…なんてツッコンでる場合じゃない。なんとか皆に追いつかないとな。

そして北村と中河のおかげでなんとかこの部分は覚えることが出来たのだが、帰る頃にはもう次の部分が出来ていた。いや〜仕事が早いことで。正直ついていけるか不安だ。まあ時間はまだあるしなんとかなるさ

中学の文化祭なんて少し失敗があるぐらいのがいいですよね。次のクラスが楽になれますから。

ってこんな考え持ってちゃダメですよね(笑)

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