物語の始まり ①
あらすじにも記しましたが、この作品が初投稿となります。
拙いものとなりますが、楽しんでいただけると幸いです。
この世界に未練なんてない。
家にいても学校にいても、俺を認めてくれる奴なんて誰もいない。
俺の家は決して裕福ではない…が、別段貧乏というわけでもない。
何不自由なくここまで生きてきた。
学校でも別にいじめられてる…ということではない。
し、俺がいじめてるということもない。
友達は普通にいるし先生との関係も悪いというほどではない。
…彼女は一度もできてないが
これ以上話すと話すと埒が明かなくなりそうだ。
要するに今の世界は平和すぎる。
朝起きてから夜寝るまでの流れをただ繰り返しているだけ。
ゲームの世界のように剣を持ち魔物と戦い世界を救う…
現代では中二病として笑われるだけである。
そんな平凡なつまらない世界なら未練はない…
などと考えながらネットで新しいゲームを探していた。
俺はかなりのゲーマーだ。
こんな思考を持っていたからかもしれない。ふと、普段なら目につくことはないだろう1つのゲームに目がいった。
「なんだこれ……なんで名前がないんだ…?」
不思議な…というか少し不気味なゲームだ。
ゲームの名前がどこにもないのだ。
「…おもしろそうだな」
…これが全ての始まりだったのだ。